「ミルトン・エリクソン心理療法」をデクは読んだ 前編

こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。

 

 

読書をしていたら、
フッと気持ちがラクになったことがありました。
そのことをシェアしたいと思います。

 

 

書いていくと、
量が多くなってしまいました。
そこで、記事を前編と後編に分けてお伝えします。

 

 

今回は前編というとで、
本の紹介と概要を中心に書いていきますね。

 

 

目次

本の紹介

 

 

読んでいる本は、
『ミルトン・エリクソン心理療法<レジリエンス>を育てる』
という本です。

 

 

 

この本は、
3万人以上の方の精神ケアに携わった、
ミルトン・H・エリクソン医学博士の実践をまとめた本です。

 

 

博士自身は、
1980年にお亡くなりになっていますが、
その実践を継承する形で、
この本は作られました。

 

 

治療(心理療法)における核は、
レジリエンス⇒立ち直る力を育む、
というものです。

 

 

レジリエンスの詳細についてはこちらをどうぞ
レジリエンスとは(コトバンクより)

 

 

レジリエンスを育み、
力が高まってくると、
ストレスなどの精神的負担がかっても、
適応し、行動できるようになります。

 

 

エリクソンは、
レジリエンスを育む専門家
といえます。

 

 

レジリエンスをどう育んでいくのか

 

 

では、
本書のタイトルにもある<レジリエンス>は、
どのようにして育まれるのでしょうか?

 

 

本書から読み取っていくと、
レジリエンスには、
心の健康、希望、癒しが、
つながっているといえます。

 

流れをまとめると、

 

 

エリクソンは、
相手の話を良く聞き、
対話を通して、
心の健康をケアし、

 

 

本人が、
これからの可能性(希望)を、
見出す助けをし、

 

 

結果、癒しを起こす

 

 

このような流れで、
本人自身が立ち直っていく
(レジリエンスが高まっていく)
と言えるのではないかと、
本書を読んで考えました。

 

 

エリクソンの6つの臨床的戦略

 

 

レジリエンスを育むため、

 

エリクソンには、
6つの臨床的戦略があった、

 

といわれています。

 

 

それは、

 

1  注意のそらし
2  分割
3  前進
4  暗示
5  新たな方向づけ
6  利用

 

の6つです。

 

 

これらを、
それぞれ使ったり、組み合わせて、
コミュニケーションをとり、
心のケアを行ったそうです。

 

 

単語を見ただけで、
なんとなくイメージできるものもあれば、
イメージしづらいものも、
あるかもしれません。

 

 

もう少し詳しく解説します。

 

 

具体的にどのように使うのか

 

 

この6つの戦略のどのようにつかうのか、
いくつかを私なりに解釈してみました。
例をあげますね。

 

 

例えば、
ダイエットがなかなかうまくいかず、
悩んでいる相手がいたとします。

 

 

6つの臨床的戦略を使うのであれば、

 

 

➀ダイエットに必要な、

 小さな小さな1歩となる行動を、

 一緒に考える<分割>

 

 

➁どうしても作業中に食べることを思い浮かべてしまったら、

 その<注意をそらして>、集中して作業に取り組む手立てを考える

 

 

③ダイエットがもし、つらいこと、

 という認識であるならば、

 ダイエットすることで、

 自分が魅力的になる可能性を提示し、

 彼女自身への認識を

 (新たな方向に導き)ダイエットに取り組んでもらう

 

 

 

というように、
それぞれの戦略を織り交ぜて、
相手の望む目標をつくっていきます。

 

 

そして、
今回の例でいうと、

 

「ダイエットできるかも!頑張ってみよう!」


という意識が、
本人にとっての希望となる、
と考えます。

 

 

 

以上のことは私なりの解釈で書きましたが、
この本には、
エリクソンの実例が多く書かれています。

 

 

相手自身に希望を見出させるプロセスは、
本当に見事でした。

 

 

教育現場でも使える、理想的なふるまい

 

 

エリクソンの振る舞いは
私にとって生徒と向き合うお手本のようです。

 

 

というのも、
本の中に、

 

癒しとは、回復過程における内的リソースの活性化である(p.48)

 

と述べられていたり、

 

患者に対して、
肯定的に励まし続けることが、
エリクソンの治療の振る舞いである、
という内容も語られています。

 

 

肯定し、励まし続ける振る舞いは、
教育現場でもそのまま活用できると思いました。

 

 

生徒の心の内側にある気持ちを理解し、
こうしたい、という気持ちを尊重し、
励まし後押しする

 

 

私の理想の姿の1つです。

 

 

エリクソンの姿から、
私もこのようにありたいと思いました。

 

 

 

次回はデクがハッとした部分を紹介します。

 

 

 

今日は、
「ミルトン・エリクソン心理療法」
という本から
学んだことを書いてみました。

 

 

実はこの本、定価4000円近くしており、
400ページに及ぶ本です。

 

 

なかなかのボリュームで、
読み応えがあります。

 

 

読んでみて、エリクソン博士の治療の姿に感動しました。
それを、私なりにかみ砕いて、
次回もお伝えできたらと思います。
続き、また書きますね。

 

 

 

もしよければ、
その間に、
今回の本の内容にもつながりを感じた、
ポールタフさんの読書記事をおすすめします。
ぜひこちらもご覧ください。

 

「成功する子 失敗する子」から学ぶ子育て術①

 

「成功する子 失敗する子」から学ぶ子育て術②

 

「私たちは子どもに何ができるのか」ポールタフ氏に共感

 

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