暴露本「先生も大変なんです」≒デクの言いたいこと
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
(フクロウではありません^^;)
みなさんは江澤隆輔さん
という方はご存じですか?
この方、現役の先生でありますが、
ブログ、本の出版、YouTube配信、
など多岐にわたって活動している方です。
YouTubeのチャンネルはこちら↓
学校現場でも、
教科指導が綿密、かつ実績もあり、
担任の先生としても、
生徒を大切にされている先生です。
さらに、育児にも積極的。
年齢は私と同世代、30代半ば。
私からすれば、
本当にsuperな現役教師。
それが江澤隆輔さんという方です。
そんな彼が著書の
「先生も大変なんです いまどきの学校と教師のホンネ 」
という本を読みました。
今回はこの本を読んで感じたことを、
自分なりの考えと共に書いてみました。
どうして、学校の先生は大変なの?を知りたい方
先生を目指している学生の方、
は特におすすめな内容です。
ぜひご覧ください。
目次
先生って何が大変なの?が本書を出す動機
そもそも、この本を出版するきっかけが、
著者のパパ友との会話で、
「先生の仕事って大変だと聞くけど、
実際何が大変なの?」
という会話がスタートだったそうです。
学校の先生の仕事のメインは、
授業を行う、
ことです。
そして、その前提には、
・生徒との人間関係(信頼関係)をつくっていく
・生徒の成長の機会をつくっていく、
ということがあると、私は思います。
そういった前提のもと、
実際、学校の先生はどんなことをしているのか
この本には、リアルに、詳しく書かれておりました。
大変さを生む構造を解説してくれている
この本は題名の通り、
「先生という職業の大変さ」がテーマです。
それはどこからくるのか?
著者は
「スクラップ&ビルド」ができる構造ではない
からだ、と述べています。
「スクラップ&ビルド」とは、
業務の効率化や改革のため、
スクラップ⇒業務の廃止
ビルド⇒新たな業務の立ち上げ
を行うことを指しています。
これが、学校の組織上、
スクラップができないまま、
ビルドのみが増え続けている。
つまり、
「ビルド&ビルド」の構造になっている
現状を指摘しています。
最近の大きなビルドといえば、
英語教育の強化
プログラミング教育の導入
道徳の教科化
ですし、
最近の社会的な動きをみれば、
コロナウイルス対策
SNSを通して起こる問題への対応
もそれにあたります。
世間の教育に対するニーズが、
学校教育に大きく、
のしかかっている印象を、
私は持ってしまいました。
それに対するスクラップに関しては、
文科省から大きく提言する、
というより、
学校独自に、出来る範囲で、
スクラップしている段階です。
しかし、抜本的なスクラップには、
限界があるように思います。
構造的な話になりましたが、
それゆえ生じる、
具体的な大変さが述べられています。
先生を目指す学生には、ぜひ読んでほしい
私が読んで思った印象が、
「この本、学生時代に読んでおきたかった・・・」
ということです。
なぜかというと
教育実習のみでは気づけない、
現場の詳細がわかるからです。
特に労働体制においては、
現場に入ってからでないと
気づけない所が多いです。
例えば、
・定時と実際の労働時間の違い
・勤務時間があってないような状態になってしまう理由
・労働と残業代、部活動の手当等のお金にまつわること
など私が学生時代には、
考えなかったようなことが、
この本には書いてありました。
この本は、学校の現状を知るにはうってつけです。
コロナの問題が起きる前に
出版されましたが、
本に書かれている現状は、
これまでの学校の歴史が積み重なったものです。
ですから、今からでも十分考えるきっかけになります。
現状を事前に知っていることは、
教員になってからの対応の差に、
影響してくるように私は思います。
この本のメッセージ、そして私ができること
これだけ教師の大変さを聞いたり、
読んだりすると、ネガティブな印象をもつかもしれません。
はっきり言うと、
教師として感じる喜びは、
もちろん多大にあります。
かけがえない経験は宝物になります。私の体験です↓
著者も同じです。
ですが、その想いのみで、
学校を支えるには大変な現状が書かれています。
具体的な大変さを1つずつ書くのは、
ここでは割愛させていただきますが、
私が実感している大変さが、
この本には、ほぼ全部つまっていました。
本書との関連のある
私の過去記事はこちらです。
そこまで伝えた上で、
私たちには何ができるのか、
それは、
学校と地域のつながりを強め、
地域で子どもを育ていく意識を高めていくことだと思います。
具体的には、
- 地域の行事に生徒が参加する
- 地域の方がゲストとして教えてくれる機会を増やす
- 地域の企業と連携して仕事を体験する
など学校の枠を超えて、地域で教育する、
という形への変化が必要になってくると思いました。
まとめますね
長くなりましたので、まとめると
この本は学校の先生の大変さがわかる。
そして、
学校のみで教育を成立させるのではなく、地域とのつながりを通して、
子どもを育ていこうと投げかけてくれている。
学校教育に興味のある学生は特に読んでほしい。
となります。
現場の人間としては、
仕事のかたわら、
ここまでの本を出せるのは、
ホントにすごいです。
想いを表現する志に、
限りなくリスペクトの気持ちでいます。
そのような高い志のある、
現場の方々の想いを
私なりに解釈している記事は、
他にもあります。
気になったものがあれば、
ぜひこちらも読んでみてくださいね。