デクが子どもの気持ちファーストな理由とその効果とは

こんにちはデクです。
デクってこんな人です。

 

 

私は学校で教育に携わっています。

 

 

その中でも、
「子どもの気持ちを限りなく尊重したい」
という事を大切にしています。

 

 

いわゆる、
子どもの気持ちファーストです。

 

 

この想いになったのは、
ある中学生のエピソードを
聞いてからのことでした。

 

 

 

今回は、
エピソードを通して、
子どもの気持ちファーストの理由と
その教育的効果を、お伝えしたいと思います。

 

 

 

 

目次

子どもの気持ちファーストな理由

 

 

 

受験での出来事

 

 

 

Aさんが受験をするときのことです。
当時の受験には、一般入試の前に、
推薦入試の制度が導入されていました。
推薦入試は、小論文と面接による審査でした。

 

 

 

Aさんはテストを受けずに済むという
安易な考えから、
推薦入試の受験を希望していました。

 

 

 

推薦入試には条件がありました。
成績、もしくは特別活動(部活動)の実績があることです。

 

 

 

Aさんは、推薦校の受験基準の
どちらの条件も満たしていました。

 

 

しかし、学校側の事情とすると、
推薦する以上、
部活動の実績を推した方がいい、
とのことでした。

 

 

その方が合格できる可能性が高まる、
というわけです。

 

 

 

ただし、もし、
部活動の実績を推して合格すれば、
入学後、
強制的にその部活動に入ることが、
前提となってしまいます。

 

 

Aさんは、それが嫌でした。

 

 

 

合格後にいろいろなものを見てから、
考えたかったからです。

 

 

 

そのため、成績の実績をもとに、
受験することになりました。

 

 

 

面接練習で受けた腹パン

 

 

 

推薦入試を受けることが決まると、
面接練習が始まりました。

 

 

学校の先生方が面接官役になり、
質問していきます。

 

 

Aさんが面接練習をした時です。

 

 

ある先生が、
「入学後の部活動はどうされますか?」
と聞きました。

 

 

Aさんは
「いろいろな活動を見てから考えたいので、
入学してから決めたいと思います。」
と答えました。

 

 

すると、
面接官役の先生の表情がくもりました。

 

「あれっ?」

とAさんは思いましたが、
その時の面接練習は、
そのまま流れて終わりました。

 

 

 

翌日の放課後のことです。
面接練習の準備をしていると、
Aさんは、担任の先生から呼ばれました。

 

 

 

担任の先生の所に行くと、
先生はいつもと様子が違いました。

 

 

 

近づいたその時です。
先生はAさんの肩をグッと、
自分の腕に引き寄せ、ぼそりと言いました。

 

 

 

「お前、部活動は○○部に入るって言うように。」
とつぶやき、腹を軽くポンと叩きました。

 

 

 

その一連の行動は、
Aさんにとって、
怖くて怖くて仕方ありませんでした。

 

 

 

理不尽さに気持ちがモヤモヤ

 

 

 

Aさんは混乱したそうです。
どうやら学業だけでは、
アピール不足で、
受験校に送られる成績書の中に、
部活動のことを書いていたようでした。

 

 

 

もちろん、学業による推薦なので、
部活動のことを、
前面にアピールしているものではありません。

 

 

 

ですが、もし面接で、
部活動に前向きな姿勢を見せれば、
面接の得点が良くなる。
(これは推測です)

 

 

 

つまり合格に近づけるため、
先生は、そのようにAさんに伝えたのでした。

 

 

 

Aさんは事情を理解しました。
ですが、自分の想いは変わりませんでした。

 

 

 

むしろ、
担任の先生に対して、
恐怖を感じたことに、
動揺していたそうです。
気持ちが、モヤモヤとしました。

 

 

 

推薦入試本番では、
部活動のことは触れられませんでした。
しかし、結果は不合格となったそうです。

 

 

 

その後、
一般受験にまわったAさんは、
推薦で落ちた志望校に、
無事に合格することができました。

 

 

 

本人の意思に耳を傾ける姿勢が大切

 

 

 

Aさんのお話では、
学校側の考えと本人の合格後の考えに、
差が生じていたことによって
うまれた問題でした。

 

 

Aさんの視点から今回のことを振り返ると、

 

・先生や親とのコミュニケーションをもっととればよかった。
・入試の制度をもっと理解していればよかった。
・推薦入試という安易な方法に向かうよりも、学業に集中して一般入試に専念してもよかった。

 

 

と考えられます。

 

 

 

学校側としても、
そもそも、
Aさん本人の意思に、
耳を傾けることが重要だったと考えます。

 

 

 

 

合格しやすくなるからといって、
本人の意思とは違うことを、
指示するのはちがうのではないか、
と私は思います。

 

 

 

 

どんな状況であろうとも、
可能な限り子どもの話に耳を傾ける
子どもの気持ちファーストを
大切にしたいと思いました。

 

 

 

子どもの気持ちファーストにすることの教育的効果

 

 

 

最後に、
子どもの気持ちファーストにすることの良さを
デクなりに流れを示しながら、お伝えします。

 

 

  1. 子どもが自分の想いを言語化することで、行動に主体性が生まれる。
  2. 子どもは試行錯誤、行動しようとする。(行動力アップ)

  3. 結果はどうであれ、子どもの中に納得感が生まれる。

  4. 自分の言動に責任を少しずつ持てるようになる

 

 

というように、
子どもに良い効果が生まれます。

 

 

 

つまり、
子どもの気持ちファーストにするという事は、
子どもの自立への後押しに
つながるという事です。

 

 

 

特に中学2年生の後半あたりから、
この姿勢をもとに、
任せていくと、
子どもはグングンと成長していきます。

 

 

私はそういった場面を何度も見てきました。

 

ご家庭では、
学校とは異なる場面も、
あるかもしれません。

 

 

ですが、
できる範囲でいいと思いますので、
子どもの自立を育む1つとして、
子どもの気持ちファーストを、
参考にしていただけたらと思います。

 

 

 

最後に、
家庭でできる教育の中で、参考になる本があります。
それは、
ポール・タフさん著の「成功する子 失敗する子」
という本です。

 

 

本書は子どもの教育を考える上で、とてもおすすめです。
ただし、それなりのボリュームがあるのが難点です。

 

ですので、
サクッと内容を理解して、実践にするため、
下記の記事は、役に立つと思います。
ぜひご覧ください。

 

「成功する子 失敗する子」から学ぶ子育て術①

 

「成功する子 失敗する子」から学ぶ子育て術②

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