合唱指導は担任の指導力向上のきっかけ 後編
2020年11月1日
こんにちは。デクです。
前回の記事では、
合唱指導で経験した学びについて書きました。
合唱指導で経験した学びについて書きました。
今回は、その続きになります。
目次
考えた末、決めたこと
自分たちの合唱がうまいんじゃないか
と調子がついたたために、
練習への態度に気のゆるみが見られる生徒たち。
あからさまではないのだけれど、
なんだか物足りない、
そんな印象でした。
ここで自分が出て指導するか、
じっと見守るか、迷いました。
迷った末に出した結論は、
ギリギリまで、見守って、
必要なら全体の前で指導する
ということでした。
そう決めた一番の理由は、
自分たちの最高の合唱を創りあげよう
という最初の共通意識のスジを通したかったからです。
私が話をすることで、
クラスがまとまって本番の合唱に
つなげてもらえたらいいと思いました。
つなげてもらえたらいいと思いました。
不安もありました
といっても、
私は普段、生徒が自主的に活動することに関して、
私は普段、生徒が自主的に活動することに関して、
指導するというよりも支援することの方が多く、
生徒の活動がある程度は機能している中、
果たしてうまく伝えられるか不安でした。
うまく伝えられなかった場合、
生徒同士の溝をつくりかねないし、
今までの練習の積み重ねが
崩れてしまうこともあるかもしれません。
生徒同士の溝をつくりかねないし、
今までの練習の積み重ねが
崩れてしまうこともあるかもしれません。
いろいろと迷ったのですが、
指導のタイミングをギリギリまではかり、
合唱コンクール前日に、
生徒の前で話すことにしました。
生徒の前で話すことにしました。
話した内容
ギリギリまで様子を見て、
私は、生徒の前で話すことにしました。
私は、生徒の前で話すことにしました。
今まですごくよく頑張ってきていると思う。でもね、もう一回思い返してほしいんだ。私たちって最高の合唱をつくりあげたいと思って、
練習をスタートしたよね。
今の状況で、本当に、最高の合唱を創りあげてるって言えそうなのかな?
ちょっと考えてほしいんだ。
みんながこれまでの練習を、
いい形で進められている理由の1つに
指揮者のAさん、伴奏者のBさんが、
みんなが合唱練習に入る前から、
時間をつくって練習してきて、
その上で、これまでずっと
練習をリードしてくれているからだと思うんだよ。
最高の合唱って自分のことだけじゃなくて、
そういった仲間のことを想って創りあげて、
初めてできるものなんじゃないかな。
みんな本当に今が最高の合唱だと思ってる? 私はもっとみんなができると思ってるよ。
もう1回みんなのことをよく考えて、合唱してごらんよ。
こんな内容のことを話したと思います。
この話をしたら、指揮者の子は泣いていました。
生徒の様子に違和感を感じていたけど、
このままどうしたらいいかと、
その子なりに悩んでいたのかなと思いました。
その子なりに悩んでいたのかなと思いました。
話した直後の交流合唱
この指導の直後、本番前の最後の交流合唱がありました。
その合唱は、それはそれは本当にすばらしいものでした。
交流したクラスの生徒、その担任の先生も
「すごい!としか言葉がでない」
とほめてくれました。
自分たちのつくりあげてきた合唱がひとつの形にできた、
その実感も生徒にはあったようでした。
言い表せない気持ちがあったのか、
ここでも泣いている生徒がいました。
ここでも泣いている生徒がいました。
そして本番
そして合唱コンクール本番を迎えました。
今度は自分たちがつくりあげた合唱を
多くの人に届けることになります。
多くの人に届けることになります。
さすがに緊張していました。
それでも、みんな、これまでの取り組みの成果を披露してくれました。
生徒の顔にも充実感が見えました。
ここで私もホッとしていました。
結果発表
最終的な結果は、
見事に優秀賞をとることが出来ました。
充実感とともに目に見える形で結果が出て、
達成感をきっと感じられたと思っています。
達成感をきっと感じられたと思っています。
目標が良い形で達成できて、本当によかったです。
その後のホームルームでまさかの出来事
コンクール後、ホームルームの時間に簡単に振り返りをしました。
生徒一人一人の言葉を聞き、最後にもう一度、
教室でアンコール合唱をしようという流れになりました。
伴奏の曲が流れると、私に異変が起きました。
あれ、涙が。
普段やらない指導、
生徒の頑張り、合唱の素敵さ、
優秀賞という結果、生徒の満足そうな顔
そんな光景を見てきて、
私の感情もあふれていました。
私の感情もあふれていました。
学級の生徒の前で泣いたのは初めてでした。
「うは~。涙がどうしよう。」
と言いながら泣いていました。
涙でほぼ見えてなかったけれど、
生徒は笑っていたり、
つられて泣いたりしながら、
合唱曲を歌ってくれていました。
生徒は笑っていたり、
つられて泣いたりしながら、
合唱曲を歌ってくれていました。
私にとって忘れられない素敵な思い出の1つになりました。
今でも感謝しています。
今でも感謝しています。
その後の学級のまとまりも良くなりました
この出来事を通して、
クラスのまとまりが一段と良くなりました。
本音で語った感情的な交流を通して
生徒との信頼関係をより感じることができました。
私がこの出来事を通して大切だと思ったことは、
・時には生徒に厳しいことや、より高いレベルを求めることも必要だということ
・そのハードルを越えて、目に見える結果を出した時の達成感や自信は生徒の笑顔は宝物になるということ
でした。
この経験は今から約10年ほど前のことでしたが、
私にとって指導の幅が広がる大きなきっかけとなりました。
今の状況では、なかなか合唱自体が例年とは、
違う形になっているかもしれませんが、
少しでも素敵な合唱が、
様々な所で、響いていることを、
心から私は願っています。
違う形になっているかもしれませんが、
少しでも素敵な合唱が、
様々な所で、響いていることを、
心から私は願っています。