言葉のルーツを知る~愛し・美し・悲し~

こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
 
 
今日は最近、「なるほど」と
深く感じたことがあったので、
シェアしたいと思います。
 
 
感情の言葉にある背景を知ることで、
ネガティブに思える感情にも対応できる、
 
 
そんなヒントに、
この記事がなれば幸いです。
 
 
 

目次

愛し、美し、悲し

 
 
私は、若松英輔さんの本
「悲しみの秘儀」を、
改めて読んでいたのですが、
 
 
 
(以前にも記事にしました)
文章が気持ちを汲み取る経験
 
 
 
「愛し」、「美し」は、
もともと「かなし」と読んでいた。
 
 
 
という記述に、改めて、目が留まりました。
 
 
 
「かなし」といえば、
「悲し」と、私は思い浮かべたのですが、
 
 
 
「かなし」という言葉のルーツをたどると、
「愛」や「美」も含まれる、というのです。
 
 
 
これには、驚きました。
 
 
 
本には、
なぜ愛や美、悲、と分けるようになったのか、
については、語られてはいないのですが、
 
 
 
驚きと共に、
私には妙な納得感がありました。
 
 

愛や美とは、対照的に思えるけれど

 
 
「かなし」は一般的に
「悲しい」とつかうもの、
と私は思っていました。
 
 
 
「愛し(愛おし)」、「美しい」とは対照的で、
「悲しい」にネガティブな印象を感じる方も、
いるのではないでしょうか?
 
 
 
それでも、「かなしみ」の中には、
確かに愛や美を感じる側面もあるかもしれません。
 
 
 
最近の私事となりますが、
そんなことを感じることがありました。
 
 

悲しみの中に、私が感じた愛や美の経験

 
 
 
最近、
私の知り合いに不幸があり、
その方とは、
もう会うことがなくなってしまった、
ということがありました。
 
 
 
突然の訃報で、私は
信じられない気持ちと悲しみに襲われました。
 
 
 
葬儀にも参加しました。
コロナ禍ということもあり、
とても簡易的なもので、
なんとも言えない悲しみが残りました。
 
 
 
そんな時、
一緒に葬儀に参加した仲間と共に、
少し話をしました。
 
 
 
語っていると、
もう会えないその方との
 
 
笑いあった大切な時間や、
真剣に向き合った時間を思い出しました。
 
 
 
一言に悲しいと言っても、
確かにそこには、
愛おしさや美しさを感じていたのです。
 
 
 
何とも言えない悲しみは、
思い出をしみじみと感じていると、
少し小さくなっていきました。
 
 
 
自然と、心の中で、
これかも自分なりに、真摯に生きていこうと
思えるようになっていったのでした。
 
 

背景を知ることで、感情と距離をとれる

 
 
 
この経験をしたため、
悲しみの秘儀を再読したとき、
 
 
この「かなし」の言葉のルーツが、
私にはとても響きました。
 
 
 
言葉は、どうしても、
感情とくっついている所がある、
と私は思います。
 
 
 
時として、その言葉に、
自分が振り回されそうになる、
ということもあります。
 
 
 
悲しいという言葉にも、
実は、愛や美のグラデーションがあること。
 
 
それによって、
悲しみは成り立っていることを知ると、
 
 
 
「悲しい」という抵抗感も、
少し、やわらいでいくように思います。
 
 
 
今回は「悲しい」
という言葉について書きました。
 
 
 
他にも、
感情を表す言葉の、背景を知ることで、
 
 
知る前よりも、
心がやわらぐことがあると思います。
 
 
 
以前「恥」についても書いていました。
興味がありましたら、
ぜひこちらも読んで見てくださいね。
 
 
 
恥は悪用厳禁!自己受容につなげるヒント
 
 
 

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