評価は何のためにするのか~通知表廃止と共に考える~

こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。

 

 

先日、
通知表をやめた公立小学校、2年後どうなった? 子ども同士を「比べない」と決めた教員たちの挑戦(47NEWS) – Yahoo!ニュース
という記事を読みました。

 

 

これは通知表を渡すという、
学校のあたりまえを見つめなおす
大きな取り組みのように私は感じました。

 

 

このニュースを通して、私は
子どもの評価の在り方を、改めて考えました。

 

 

すると、

評価は優劣をつけるためにするのではなく、
その人の理解のため、
お互いの理解のためにするものである

と私は思うようになりました。

 

 

この記事では、
その考えに至った経緯を、
ニュースと共にシェアしたいと思います。

 

 

目次

通知表廃止に挑戦した小学校

 

 

今回目にしたニュースは、

2020年度から通知表を廃止した、
ある小学校の、その経緯と
廃止後の変化についてを、
まとめた記事です。

 

 

ちなみに通知表を作成し、
保護者に配付するという法的な義務はないそうで、
廃止すること自体は可能とのことです。

 

 

ただし、先生には
指導要録というものの作成義務があります。
そこでは、各教科や
様々な評価をまとめています。

 

 

その上で、
記事の中では、通知表を廃止し、

代わりに先生方は、
生徒のふり返りや保護者への連絡などに、
力を入れていることが、よくわかりました。

 

 

「あたりまえのもの」だからこそ、感じたこと

 

 

とはいえ、通知表は

子どもの時は、もらうもの
先生の時は、作るもの

それが、あたりまえだと思っていました。

 

ですから、いろいろと
感じることがあります。

 

 

4つの方向から考えてみました。

 

 

①先生の働き方としては負担は減りそう

 

 

まずは先生として考えた時、
通知表作成の負担は減ると思います。

 

 

先生方は、学期ごと、
生徒の評価はもちろんしていますが、
そこから通知表に記入する作業があります。

 

 

今はデータからの印刷の導入が進んでいますが、
昔は手書きやハンコなど手作業が多く、
大変なこともありました。

 

 

通知表の廃止により、
そういった作業が減ることは、
先生の仕事軽減につながるように思います。

 

 

➁保護者の立場としては

 

 

保護者の立場としてはどうでしょうか?

記事にも書かれていましたが、
通知表廃止に関しては賛否両論あるようです。

 

 

「数字だけでは評価されない、細かい部分まで見てくれていた」

という意見や

「日ごろ頑張ってきたことが一目見て分かるものだったので、なくなってしまいとても残念」

という意見もみられました。

 

 

A,B,Cなど、
段階的な評価の通知がない分、

将来、受験をする子どもの学力が
どうなのかを把握するのが難しい

と感じる保護者もいるかもしれません。

 

 

③小中連携として考えたときに

 

 

今回は小学校の事例なのですが、
その先の中学校、高校、
と考えると、どうでしょうか。

 

 

受験、進学に関しては、
段階的評価をもとに
進学先を考えることがあります。

 

 

もしも受験のシステムが
根本的に変わることがないのであれば、

正直、
中学校、高校で通知表を廃止することは
難しいかもしれません。

 

 

④子どもの立場としては

 

 

最後に、評価を受ける
子どもの立場も考えます。

 

 

子どもの立場としては、
評価が問題というよりも、

比較によって優れている、劣っていると
判断を受けることに注意が必要だと、私は思います。

 

 

成績が良い時に、子どもは
大人が優れていると思っている。
だから自分は優れている。と思う、

 

 

ということもあれば、
その逆もありえます。

 

 

成績が悪い自分は劣っている。
そんな自己否定のループに、
はまってしまっては大変です。

 

 

このことを懸念して、
通知表を廃止した側面もあるかもしれません。
(憶測になりますが)

 

 

評価の目的を考えるきっかけにしていく

 

 

このようにいろいろな
立場から考えてみると、

 

通知表を廃止するどうこう、というよりも、
ニュース記事にもあった、

 

評価とは何のためにするのか?
を考える方がいいのかもしれません。

 

 

大人が考える優劣を、子どもにも与えてしまう。
その原因になるのなら、
通知表はない方がいいかもしれません。

 

 

ですが、子どもの能力を客観的に見て、
その子の力を理解すること、
そう考えると通知表は有効だとも思います。

 

 

こういった評価することの最終地点は
自分や周りの個性を理解し、
お互い認め合い、尊重しあえることにあると私は思っています。

 

 

大きな話になったかもしれませんが、
今回読んだニュース記事は、
学校のあたりまえを考える機会に、
なっていると思います。

 

 

これからも、
子どもの教育について学びつつ、
発信していきますね。

 

 

今回のニュースの第一印象は
音声でも語っています。

よかったら音声でも
聞いてみてくださいね。

 

#20 通知表をなくす取り組みを知って、思うこと

 

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