「私たちは子どもに何ができるのか」ポールタフ氏に共感
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
今、学校の休校により、
家庭内の教育の負担は大きくなっています。
ここ最近、オンライン教育について、記事を書いていますが、
そもそも、オンライン教育を実施する環境が、
整っていない家庭もあります。
整わない理由として、心配なのは、
経済的な理由で整わないことです。
行き着くところ、家庭の経済的な格差が
学力の格差にダイレクトにかかわってしまう問題が予想されます。
私は貧困と教育を考えるきっかけに、
「私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む」(ポール・タフ著)
という本を読みました。
今日は、
この本を読んで感じたこと、
今からできることは何か、
考えてみました。
目次
本書について
この本は、
経済的な格差の大きいアメリカの教育において、
貧困家庭の子どもへの教育についてどうしていくか、
について記された本です。
アメリカの公立学校の実態
本書によると、
アメリカの公立学校における
低所得層の子どもの割合は現在50%
つまり2人に1人は、
経済的に苦しい家庭の子ども、
という状況です。
また、
富裕層と低所得層のこどもの学力の差もひらいています。
そして、
学力差が学歴差となり、
将来の所得の差にもつながっている。
この流れが続いている状況です。
この現状を踏まえ、著者のポールタフは、
学力を伸ばす土台の非認知能力に注目しました。
たとえ、経済的格差があったとしても、
どのようなアプローチをすれば、
非認知能力を伸ばし、学力を保障していけるか、
本書では記されていました。
非認知能力の育成に大切なのは、言葉ではなく環境
まず、本書で述べられているのは、
やり抜く力、好奇心、自制心、といった力は、
子どもたちに、
その力が大切だと、
直接言葉で伝えても、
あまり効果がない、
という結果が紹介されていました。
それよりも大切なのは、環境である
と述べています。
ちなみに、
ここでいう環境は
鉛筆やノートという物質的なものではなく、
子どもの周りにいる大人を指しています。
子どもがストレスを受けているときに、
周りの大人がどうかかわるか、
これが、
非認知能力を高める上で大切だ、
と述べています。
環境は大人の心構え
では、どのようにかかわればいいのか、
本書では、
家庭と学校の2つの場で分けられていますが大切なのは、
親であれ教師であれ、
子どもとの温かい、正面からのやりとりが大切だということでした。
そのやりとりが、
子どもたちに安心、安全という、
メンタルの土台につながり、
非認知能力の育成につながる、
ということです。
かかわる際の心構えが大切ということを再確認しました。
温かいやりとりができる、ちょっとしたことから実践をする
本書の最後には、著者の解決策の提案が記されています。
子供たちの人生の軌跡は、
大人にとってはたいして重要でもないように見える
些細な物事から変わりはじめる。
親の声の調子。
教師が付箋紙に書くメモ。
数学の授業のやり方。
難題に直面した子供の話を聞くために、
メンターやコーチがほんの少し余分な時間を取ること。
こうした個人的な行動が強力な変化を生むこともある。
そして個々の変化が国中で共鳴することもある。
今の状況だからこそ抱え込まず、できることから始めましょう
この本の内容をふまえると、
子どもの非認知能力を高めるためには、
大人の心構え、メンタルの要素も大きいと感じました。
ただし、今の状況への理解も必要です。
経済的な不安と子育ての負担の増加による、
大人への精神的な影響は大きいものと思います。
私の想いとしては、
そのような負担感はぜひ抱え込まずにしてほしいと思っています。
身近な人に話をしてみる。
紙に書いてみる。
身体を動かしてみる。
対処は人それぞれだと思います。
子どもを支える
大人の心構えとメンタルの安定から
よりよい教育がつくられていくと私は思います。
自分のメンタルの安定が、
周りの人へのいい影響にもつながるのです。
このブログでもメンタルの対処を書いています。
ぜひ見てみてください。
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