「成功する子 失敗する子」から学ぶ子育て術②
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
今回は前回の記事に引き続き、
ポール・タフ氏、著書の
をもとに書いていきます。
思春期とかかわる保護者の方、
教育、子育てにかかわる方々の参考になれば幸いです。
目次
今回の話の軸
本書には、
このような記述があります。
失敗をどう扱い、
失敗からどう学ぶかを知ることの重要性は
本書の多くの章に共通のテーマである。
チェスのコーチ、エリザベス・スピーゲルは
それを教える専門家だ。
彼女は生徒たちがたくさん失敗するのは
あたりまえのこととして受けとめていた。
どんなプレイヤーでもそうなのだ。
彼女の仕事は、
生徒たちが失敗するのを防ぐことではない。
それぞれの失敗から学ぶ方法、
自分の失敗をまばたきももせず
まっすぐに見つめる方法、
自分がしくじった理由と
真正面から向き合う方法を教えることだった。
それができれば
次のときにはもっとうまくいく。
スピーゲルは思春期の子供たちを、
チェスの大会の優勝に何度も導きました。
今回はこの上記の記述にあるように、
スピーゲルの指導の様子から、
思春期の子への失敗から学ぶアプローチ
について考えていきます。
チェスの指導から考える失敗に対するアプローチ
本書における、
チェスのコーチが生徒へのアプローチとして、
参考になった点をまとめす。
(本書における3章のエピソード自体、とても面白いので、
興味のある方は実際に読んでみてくださいね)
・負けたという事実を生徒と共に向き合う
チェスで負けた子どもは、
自分が負けた事実に感情的になります。
大人でもありますよね笑
その事実を感情的に処理してしまうと、
子どもは、
負けた自分にはチェスの才能がない
といった適切でない判断に
結びつけてしまうこともあります。
コーチであるスピーゲルは、
試合で負けてしまった教え子に、
その場面を淡々と
一緒にチェス盤にて分析していきます。
戦況が変わっていくポイントに立ち返って、
もっと良かった攻めはなかったのだろうか?
と子どもに再び振り返りを求めます。
再び考えた子どもは、
自分の勝利に導く一手を見つけることができました。
今度は実際の試合の場面で使えるように、
よく考えることを伝え、
分析が終わります。
この部分で感じたことをもう少し詳しく書きますね。
思春期におけるアプローチとして大切なこと
この場面におけるコーチの振る舞いを
考えたときに、
3つの流れがありました。
- 鏡のように、負けた事実を受け入れる
- 客観的に状況を振り返る
- 子どもの力を信じて、改善策を自分なりに見つけさせる
これら3つの流れはまさに、
- 子どもの感情のコントロール力
- 客観的な視点
- やり抜く力
といった非認知能力の育成に
つながっているな、と感じました。
これらの学びのサイクルを、
スピーゲルは何度も繰り返していきました。
子どもたちの、
チェスを上手くなりたい想いと
スピーゲルのかかわり方が
うまくかみ合った結果だと、
私は思いました。
実際の教育現場でどのようにいかす?
学校などの教育現場で、
この3つの流れを成立させるには、
それは子どもが主体的に学びたいものか、
ということも重要です。
例にあるチェスのように、です。
しかし、実際の教育現場でも、
ちょっとした工夫で似たような状況を
つくることもできると思っています。
例えば、
・ちょっと解いてみたいなと思わせる問題作成
・自分で解かせてみる
・正直にわからないといえる雰囲気をつくっておく
・具体的にわからない部分を一緒に探してみる
・ヒントは出しても答えは自力でだしてもらう
など、
ちょっとした意識で変わるところもあると思いました。
まずは自分自身が良い環境になる
非認知能力は、
数値化するのも難しいですし、
成果が見えづらい所があると思います。
しかし、
自分なりに考えるほど、
その重要性が増していく感覚にもなります。
非認知能力の育成のカギが環境であるならば、
少しでもその環境として、
私自身もより良いものになっていきたいです。
非認知能力に関する記事は、
他にもあるのでぜひご覧ください。
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