「成功する子 失敗する子」から学ぶ子育て術①
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
前回読んだ本が自分にとってすごく学びとなったので、
同じポール・タフ著書の
成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか
を読んでみました。
この本も、
子どもの非認知能力
(本書では非認知スキルと表されています)
について書かれてあります。
学校教育が変化する中、
これからの子どもの学びをどうしたらいいか、
この本を読んで、
私なりに学んだことを書いていきます。
目次
本のメモ
子ども時代の逆境によるストレスダメージは大きい
本書の序盤では、
ACE(子ども時代の逆境)という言葉がたくさんでます。
これは、貧困や虐待や愛着不足といった
家庭内の問題を指しています。
このACEと子どもの非認知能力は、
大きく関係しているといいます。
逆境によるストレスで、
脳にダメージが与えられ、その蓄積により、
自分の衝動を抑えられない、
じっとして話を聞くことができないなどの
非認知能力が高まらない原因になっているのです。
著者が親の立場から考えた役割
著者は教育に関する研究をし、
この本を書くかたわら、
実際に子育てもしています。
その実践が、本書のまとめ
として記述しています。
大きく分けると、
幼児期と思春期によって、
子育てのアプローチが変化していきます。
幼児期
子どもとの関係を安定した、
愛情深い関係を築く。
子どもの気持ちに寄り添い、
慰めたり、ハグをしたり、話しかけたり、
安心をつくることを優先してかかわるのが有効である。(本文引用、語尾など少し編集しています)
思春期
子どもが大きくなるにつれて、
愛情やハグ以上のものが必要になった。
規律、規則、限度。はっきりとノーという人間。
そして、何よりも必要だったのは、子どもに見あった大きさの逆境。
転んでもひとりで、助けなしで起き上がる機会。
これは愛情を与えたり、
ハグすることよりも大変である。
なぜなら、親として、手助けしたくなる気持ちを抑えなければならないからだ。(本文引用 語尾など少し編集しています)
親は最愛の子どもが、
困難で苦しむ姿を好き好んで、
みたくないですよね。
教師が生徒とかかわるという点でも、
私は、こういう気持ちを、
なんだかすごく共感しました。
学校教育では何ができるか
本を読んで、
学力(認知能力)の育成の土台である、
非認知能力の育み方の全体像が見えてきました。
非認知能力の育成において、
学校教育としてできそうなことは、
- 安心安全の居場所をつくること。
- ちょっとハードルを上げた課題に挑戦する機会を与えること
- 機会を与えたら、成功、失敗にかかわらず、振り返りのサポートを丁寧に行い、次の挑戦につげること
と考えました。
加えて、
子どもが大人になり、
社会で生きるためには、
失敗から学ぶ力の重要性を述べていました。
どのように失敗をつなげたらいいのか、
については、次の記事に記したいと思います。
ストレス対応については、こちらの記事を参考にしてみてください
本書を読んで、
序盤のストレスによる脳へのダメージを知り、
ストレスへの対処の重要性と
失敗をどのように生かすか、
という柔軟さの大切さを改めて学びました。
これらの知識は、
子どもとかかわる大人が知り、実践していくことで
子どもの生きる力につながると思います。
知ることも大切だなぁと思いました。
ストレス対処について、
マインドフルネスの考え方も有効だと思います。
よかったらこちらの記事もぜひご覧ください。
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