先生の言葉が、ブーメランのように返ってきて、宝物になった話
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
学校の教員として、
生徒とかかわっていると、
立場上、教えている側でも、
逆に生徒から教えてもらうことが
たくさんあります。
今回は、
学校卒業後に、
教え子から、
改めて教わったことを
書きたいと思います。
読み進めていくと、きっと
親子関係、親戚関係にある、
目の前の子どもに対する言葉が、
変わってくると思います。
そして、結果的には、
より良い宝物が返ってくると、
私は思っています。
それでは進めますね。
目次
15歳の君へ
努力の大切さを語っていた私
中学3年生の担任になった私は、
意気込んでいました。
「3年生といえば、
学校行事を積極的にリードしたり、
最後には、高校に向けた入試がある。
行事はいい思い出にしてほしい。
最後の入試は、志望校へ合格してほしい。
そして、その後の生活を考えたときに、
望みを叶えるための努力の大切さを感じてほしい。」
そんな想いが強かったと思います。
私は、
その想いを話にするに、
とどまらず、
学級通信という形で、
配付していました。
いくつか、
努力の大切さを説くような話を
書いていました。
その中に、
「思う念力、岩をも通す」
という故事のことわざを紹介しながら、
語っていたことがありました。
卒業時の座右の銘に書いてくれていたAさん
そんな話を聞いて読んで、
過ごした学級の生徒達。
卒業するときに、
卒業文集の中で、
ある生徒(Aさん)が、
自分の座右の銘という項目に
「思う念力、岩をも通す」
という言葉を選んでいました。
その時、私は、
「Aさんらしいなぁ」
と思いながら、
自分が伝えた言葉の1つを
選んでくれたことに、
うれしくなっていました。
20歳の君から
成人式、代表者スピーチにて
中学を卒業して、5年後のことです。
地元の成人式に、
当時の担任の先生が招待されていました。
成人式の中で、
成人代表のスピーチがありました。
スピーチをしたのは、Aさんでした。
そのスピーチの中で、
「『思う念力、岩をも通す』という言葉を
担任の先生から教えてもらった。
今でも、その言葉を大切に励んでいる。
当時のことを胸に、これからも努力する。」
といった内容のスピーチをしました。
私は胸が熱くなりました。
何気ない言葉がその子には響いていた
私にとっては、
たくさんの言葉を紹介した1つでしたが、
その子にとっては、
本当に腑に落ちた言葉のようでした。
Aさんは、
人望があって、
リーダーを務める立場でもありました。
ですから、時には、
自分の想いを突き通す大切さを
感じていたのかもしれません。
私の一生ものの宝物になった
Aさんの卒業後の頑張りも、
私は耳にしていました。
それだけに、Aさんのスピーチには、
胸にこみあげるものがありました。
「思う念力、岩をも通す」
この言葉は、
そのAさんの中学時代の面影と共に、
私にとって、大切な宝物になりました。
Aさんには本当に感謝しています。
そして私はこれからも、
Aさんを応援し続けたいと思っています。
本当に響く言葉はその子にとって一生ものの言葉になる
私は、
言葉の力のすごさを実感しました。
だからこそ、
相手にかける言葉を
大切にしたいと思っています。
そしてブーメランのように返ってくる
結果的にではありますが、
Aさんにとって、響いた言葉は、
自分に返ってきました。
それは私にとって、
大きな学びになり、
かけがえのない宝物になりました。
私は、これからも、
そんな言葉を伝えられたらと思っています。
最後に
最後になりますが、
言葉がけは、
子どもとかかわる上で、
重要な要素の1つであると、
私は思います。
そして、その言葉の背景には、
どんな想いを込めるのかが大切だと思います。
子どもに対する言葉がけ、
大人側の行動として参考になる記事があります。
興味があればこちらの記事もぜひご覧ください。