「ミルトン・エリクソン心理療法」をデクは読んだ 後編

 

こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。

 

 

前回 は、「ミルトンエリクソン心理療法」
という本を紹介し、
本の概要と私が感じたことを書きました。

↓↓

「ミルトン・エリクソン心理療法」をデクは読んだ 前編

 

 

今回は、私の気がラクになった、
具体的な所を取り上げ、
考えたことをまとめていきますね。

 

 

 

ちなみに、
エリクソンには、
6つの臨床的戦略がありました。

それは、

1 注意のそらし

2 分割

3 前進

4 暗示

5 新たな方向づけ

6 利用

 

の6つです

 

その中でも1の、
注意のそらしについて書きます。

 

 

つい頑張りすぎてしまうあなたへ。
ぜひ最後まで記事を読んでみてください。
きっと心が軽くなります。

 

 

目次

注意をそらしていいよ~健忘のすすめ~

 

 

6つの戦略の1つ目に注意のそらしがあります。

まず、注意のそらしについての引用です。

 

注意のそらしという臨床的戦略を定義すれば、

 

自動化の進んだ行動パターンへの
依存度を高める思考や行動から
一時的に引き離すこと、 となる。

 

身体がある重要なタスクに取り組んでいる最中に
心を別のことに集中させるのである。(P.88)

 

 

とあります。

 

正直わかりにくいと思うので、
具体的に例えると、

 

 

注射を怖がっている子どもに、
キャンディが入った袋を見せ、
どのキャンディがいいかを
選んでもらう間に、

子どもの注射を済ませる

 

 

というイメージです。

 

 

何か自分にとって、
必要な行動だとしても、
行動の前や、最中に、
怖くなって、
呆然としてしまうことがあると思います。
(少なくとも私は結構あります^^;)

 

 

そんな時、
いったん、その怖さを脇において、
行動してみる。

すると、
いつの間にか集中して、
その物事を終えている。

 

 

ということがありました。

 

 

この注意のそらしは、
心理療法の場面にかかわらず、
様々な場面で有効だと思います。

 

 

怖さをいったん、脇におく⇒健忘

 

 

怖さをいったん、脇におく、という表現を、
本書では健忘という言葉で表現されています。

 

 

健忘は
注意をそらすための戦略として見ると、

永久に記憶を消そうとする手段というより、

新たな学びを
制約なく進めるのを許可する手段になる。(P.104)

 

 

 

健忘の利用のなかで
もっとも思いやりにあふれているのはたぶん、
心に傷を与えるような思考や記憶によって
発生する激しい苦痛に適用するケースだろう。

 

 

忘れる許可を与えられるだけで、
患者は、気力をくじく刺激を
一時的に脇においておく
メカニズムを手に入れる。
これは催眠を必要としない自然な行動である。(P105~106)

 

 

ここの部分を読んでいると、
なんだか、

「忘れてもいいんだよ」
というメッセージとして、
受け止めることができ、

私は、ホッと気がゆるんみました。

 

 

ちなみにエリクソンは、
催眠療法の実績も多くあるようでした。

 

忘れてもいい

 

 

とかく私たちは 、

新たなことを覚えよう、
失敗したらそのことを忘れずに、
次に活かさなければ、ならない

そのようなメッセージを、
多く浴びているように感じます。

 

 

実際私は、
この本を手に取った時、
そのような気持ちが強く、
気持ちの柔軟さが、
弱くなっていた時でした。

 

 

そんな中、
忘れてもいい
という、健忘の感覚は、

まさに寝耳に水です。

 

 

とてもラクになりました。

 

「目の前と関係のないことは、 いったん忘れてもいいよ」

 

 

すると、
目の前のことにグッと集中しやすくなりました。

 

 

余談? 水谷豊さんも似たことを語っていた

 

 

余談になるかもしれませんが、

私は、
俳優の水谷豊さんが
テレビで似たような表現を使って、
語っていたのを思いだしました。

 

 

そして、
過去に録画した映像を見返しました。

 

 

わずかですが、
文字にしてみたので、
ご紹介します。

 

 

自分の嫌のところは宝物。
自分の嫌なところを変えようと思っちゃダメ
後ろに、下げておけばいいだけ。
変えちゃダメ。
変わるわけがないんだ。
だから、自分を変えようとして、
また元の自分に出会ってがっかりする。

 

しかし、嫌なところを知っていると、
その反対のすばらしいところがわかる。

 

だから宝物。
嫌な所がたくさんある人は、
素晴らしいことをたくさん拾うことができる。

 

俳優 水谷豊氏
(NHK SWITCHインタビュー達人達 総集編2015年より)

 

 

嫌な所は宝物でもある
という考えが素敵だと思うとともに、
水谷さんも、
自然と健忘を、
使っているかもしれないと思いました。

 

 

 

少し話はそれたかもしれませんが、
健忘というテクニックは、
意外と身近なものかもしれませんね。

 

 

 

まとめと補足

 

 

まとめますね。

 

まとめると、

 

 

行動がおっくうになったときに、
健忘をつかうと、
気がラクになって、
行動が進むことがありますよ。

 

 

ということです。

 

 

今回は
「ミルトンエリクソン心理療法」
の6つの戦略の1つ、
注意のそらしの部分を読んで、
気がラクになった話を
お伝えしました。

 

 

健忘があらゆる問題を解決するわけでは、
ないかもしれません。

 

ただ、気が張った状態を
ゆるめるには、
とても有効だと思います。

 

 

もし、
普段頑張りすぎて
疲れている方がいたら、

 

一旦、脇においたり、
忘れてみることを

選択肢の1つとして持つのも、
いいと私は思います。

 

 

 個人的にはとても面白いなぁと思いながら読んでいます。
エリクソンにすごく興味がわきました。

 

 

もし、紹介したい内容が、
追加で見つかったら、お伝えしますね。

 

 

読んで、ホッと気がゆるんだ実体験を
もととした記事もいくつかあります。

 

よかったら見てみてください。

 

あきらめるのも技術

 

抱え込むパターンに気づけた私の対処実践記

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