西郷孝彦氏著 校則をなくした中学校を読んで考えたこと
こんにちは、デクです。
デクってこんな人です。
私は、
という本で、西郷孝彦さんを知りました。
そして、
ノーナレという番組に、
とりあげられていることを知りました。
前回までは、番組を視聴し、
実際に感じたことを書きました。
私は、学校の様子を知ったうえで、
この本について、感じたことをぜひ書きたかったです。
ということで、本を改めて読んで、
感じたこと、考えたことを書いていきたいと思います。
目次
たった1つの校長ルール
題名にもある、
「たったひとつの校長ルール」
まずはこれをあきらかにします。
このルールというのは、
校長先生がもつ、たった1つの願いを大切にすること
というように捉えていいと思います。
その願いは、
この学校に通う全校生徒が、幸せな3年間をおくること
と記されてありました。
この想いを軸に、学校内の教育活動を見直す内容となっています。
校則がないという結果に目を向けがちだけど
本書では、
誤解してほしくないのは、最初に結論ありきではないということ。
と記されています。
校則が窮屈だから、
自由にしようというわけではなく、
生徒が幸せな3年間を送るには、どうしたらいいか、
を考え、議論を重ねた結果がそうなったということです。
目的と手段を分けないと、
校則がないということのみが、
ひとり歩きになってしまいますよね。
全校生徒が幸せな学校生活を実現するために必要な事
結果的に校則がなくなっていった、
その背景には、全校生徒の幸せな学校生活の実現があります。
もう少し考えると、
自然と幸せな学校生活を送れる子は、どんどんそうしてほしい。
でも、
幸せに学校生活を送りたいけど、
なかなかうまくいかない子に対してフォローしたい
そんな想いがあるように私は感じました。
校則を見つめなおして、見えてきたもの
校長先生の想いのもと、
学校生活で
あたり前だと思っていたことを
見つめなおすようになりました。
それは、生徒だけでなく、
教師側も同じです。
その中で、生徒同士、教師同士、
時には、お互いに議論することが増えていったそうです。
例えば、
なぜその校則があるのか?
これを考え、議論します。
生徒の考えには、
校則があることで
安心して生活できる生徒もいます。
また、
教師側も校則を守ることが、
将来社会に出てルールを守る大切さにつながるから、
校則も守るべきだ
と考える人もいるかもしれません。
そういった議論を重ねていったそうです。
この議論が、生徒の考える力であったり、
生徒と教師の信頼を築くことにもつながったようでした。
テレビから見えた生徒の選択する力
文字だけでなく、
映像をみて感じたことは、
決して、生徒は自由気ままに生活しているわけではない
というのが、わかりました。
校則をなくしたという表現になっていますが、
選択肢が柔軟になって、
生徒がそれぞれ選択している印象が強いです。
例えば制服に関して、
この学校は、基本服装は自由と記述されています。
ですが、
番組ではほとんどの生徒が制服を着ていました。
見ると、どうやら、生徒自身が制服を着た方が、
学校生活がよりよく送れることを、感じ、
それを選択している印象でした。
もちろん、私服の生徒もいました。
どちらも自然体。その柔軟さがすごいんです。
「すべての生徒」を考えるなら柔軟さは大切!
公立学校には様々な事情の生徒がいます。
近年、その事情の多様さも大きくなっています。
発達に特徴を持つ子、経済的に苦しい子、
国際結婚で生まれ文化が異なる子、
登校することで精一杯な生徒など
様々な事情を抱えています。
このような事情を考慮したうえで、
生徒が幸せに学校生活を送るには、
柔軟さは確かに大切だと思いました。
そして生徒自身が考え選択する機会が
増えていけばいいと思います。
その中で、選択を失敗することもあるかもしれません。
でもそれが学びになると私は思います。
今の学校の現状に、
そのような時間の確保は、
なかなか難しい部分もあります。
しかし、こういった取り組みを知ることで、
学校がより身近な存在になってくるようにも思います。
ぜひ他の記事も見ていただきながら、
学校の取り組みを知ったり、
ご自身の教育の考えを広げるきっかけになればうれしいです。
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