オンライン授業と非認知的能力の育成
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
前回はオンライン授業を実施するにあたり、
子どもと授業者の視点から、
メリット、デメリットについて書いてみました。
これらを考える最中に気になったことがあります。
それは、
「学校におけるオンライン教育は学力(認知能力)の保障をする手段ではあるが、
学力以外の力(非認知的能力)の育成の手段になっているのか?」
ということです。
今回は、オンライン授業における非認知的能力の育成について書いていきます。
目次
非認知的能力はオンライン授業で高められるのか
非認知的能力とは
昨今の教育において、
非認知的能力の育成の重要性が取りあげられています。
非認知的能力とは、
・目標に向かって頑張る力
・人とうまく関わる力
・感情のコントロール力
などの力です。
※(ちなみに、今回扱う非認知的能力は、
自分の生活や感情などを調整する、
自己コントロール力という捉え方をしていただくことをオススメします)
どのように高められるのか?
さまざまな資料などを見ると、主に
親とのかかわり(愛着形成)
子ども同士のかかわり
など、自分と他者とのコミュニケーションによって
育まれるといわれています。
学校生活の中でこれらの育成は、
授業や行事、部活動といった学校生活の中で、
じっくり高まっていくという印象です。
オンライン授業で高められるのか?
では、
これらの非認知的能力はオンライン授業で高められるか。
私は、
非認知的能力を高めることは可能だと思います。
もちろん、直接リアルの場でかかわることの方が
効果が高いものもあると思います。
ですが、
オンラインでもコミュニケーションが可能な今、
教師側の意識やちょっとした働きかけで
育成につがると考えています。
高めるための提案
私が思うオンライン授業の中で、
非認知的能力を高める手立てを提案します。
それは、オンライン授業のちょっとした時間を使って、
子どもに
「今の期間、何の力を高める期間にするのか」
子どもなりに言語化してもらうということです。
例えば、
教師側が、
「この休校期間、どのように過ごして、どんな力をつけたいと思う?」
と聞き、答えてもらう、という形です。
子どもにとって、いきなり言語化するのは難しいと思います。
ですが、考えてもらう価値はあると思います。
「この期間、計画をつくって実行する力を高める期間にしよう」
「絵を描くのが好きだから、絵を上達する期間にしよう」
「マンガが好きだから、いろんなマンガを読んで自分なりの意見をまとめてみよう」
といったように、
この期間を子どもなりに過ごし方を明確にすることで、
主体的に活動し、非認知的能力を高める機会にすることが可能だと思います。
言語化したものを記録し、
後々、振り返りを行うとさらに有効だと思います。
これは教師だからできること
これは教師だからできることかもしれません。
なぜなら、子どもと親が一緒にいる今、
どのように過ごすか言語化しても、
甘えが生じやすく、実行するのが難しいからです。
ですから、教師などの第三者が、
「この期間、どう過ごそうと思っているの?」
と聞いてあげるのがいいです。
保護者も子どもも「先生との約束」が
非認知的能力を伸ばすお守りにもなると考えています。
少しでも子どもの生活が有意義なものに
今回は非認知的能力について考えてみました。
学校での生活が制限されている今、
興味のあることを追求したり、
探したりする機会とも取れると思います。
ちょっとした意識で、
非認知的能力の向上のきっかけになります。
その点では、教師側が今後求めらる力として、
教科の理解を促す、ティーチングだけでなく、
生徒自身の目標や考えを引き出す、コーチングの力が
さらに求められるのかもしれません。
この期間が、
少しでも子どもの生活の中で、
有意義なものになるようにと心から思っています。
今回の参考記事もぜひご覧ください。
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