群れる10代、大人はどうする?
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
私は精神科医の水島広子さんの本が好きでよく読みます。
その本の中で、
「10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方」
という本があります。
私は10代の学生とかかわる機会が多いので、
もしも、メンタル面で悩んでいる子がいたら、
この本の内容を、お伝えするだろうなぁと思っています。
この本を読むと、
10代の目線や心の葛藤も知ることができます。
ですから、10代の子どもを持つ親御さんにも
役立つ内容だと思っています。
今回は、この本で自分自身が感じたことを
まとめていきたいと思います。
目次
10代の群れることには意味がある
この本でとても考えさせられた内容があります。
以下引用です。
10代というのは、
親などの大人と距離を置いて、
自分自身の価値観や人間関係を
作っていく時期です。
そんな時、とても重要なのが、
友達や先輩といった、
同世代の人たちとの関係です。
10代は基本的に「群れる時期」と言えますが、
仲間と付き合うことによって、
その世代の人が知っておいた方が良いことを学び、
試行錯誤しながら対人関係を学んでいきます。
引用はここまでです。
水島さんは、群れることへの意味付けを
ハッキリと示してくれました。
私は、
「学校生活の中で自立を目指す」
といった意識が強かったなと
自分を見直しました。
子どもが群れてしまうことで、
自立が遅れてしまう
と考えていたからです。
水島さんの言葉で、
群れるという行動も、
自立に向けた一つのプロセス
であることがわかりました。
群れることにも変化が起きています
またこのような文章もありました。
以下引用です。
でも、携帯、SNS社会のこの頃は、
群れることが大きなストレスになるケースも
増えてきているようです。
これまでなら、
憧れの先輩を真似しながら
自分らしさとは何かを模索したり、
友達とつるんで
大人に反抗したりしていたはずの
同世代の友達関係が、
「浮かないよう」に「ハブかれないように」
と緊張する場になってしまっているのです。
最近の10代には反抗期が少なくなった、
と言われますが、
それはもしかしたら、
親子関係よりも友達関係の方が
危険で緊張する場になってきた
結果なのかもしれません
引用はここまでです。
確かに、そうかもしれないと納得しました。
群れる目的が変化しているように感じています。
今の時代背景を考えても、
群れることに対するストレスが、
増えてきている印象がありますよね。
子どもとは世代が違う私たちは、どうしたらいいのか?
このような背景のもと、
子どもたちと世代が違う私たち大人は
どうしたらいいのでしょうか?
私は、2つのことを考えました。
①むやみに首は突っ込まず、
自分たちで解決できそうなものは見守る
②子ども側から相談してきたら、
まずは理解に徹する。
そして、必要ならばサポートする
それぞれについて、詳しく書きますね。
①むやみに首は突っ込まず、
自分たちで解決できそうなものは見守る
思春期という時期を考えると、
自分たちで解決できそうなものは、
解決させたいと思いました。
私も現場では、
手助けするときに、
「本当にその子のためになるのか?」
と自問するときがあります。
あくまでも、
目的は自立
手段は群れる
という、意識が私にあるからです。
手助けしたい気持ちを、
グッとこらえて見守るのも大事だと考えます。
②子ども側から相談したら、
まずは理解に徹する。
そして、必要ならばサポートする
①で述べたとはいえ、
自分たちではどうしても修復不可能な状況も考えられます。
実際、SNSの普及で、
文字によるコミュニケーションが手軽になりました。
それゆえ、文字のみの解釈によるトラブルが
多くなっているのも事実です。
これらのトラブルに対する対応は、
現場でも、家庭でも
求められているように感じています。
もしも、子どもが相談してきたら、
まずは判断せずに、理解に徹して、
話を聞いてあげることが大切だと思います。
話を聞くだけでも、
子ども自身で解決方法を見い出す場合もありますし、
対応としての糸口が必ず見つかってくると思います。
大人がうまくかかわれば、
問題の修復後、
子どもたち同士のかかわりが、
より適切になっていくこともあります。
めざすは、
「雨降って地固まる」
問題も、お互いをよりよく知るための
機会にしていきたいですよね。
大人の立場からできることは、
真摯になって一緒に考えることだと思います。
まとめ
今回は、水島広子さんの本を
読んでの考察を書きました。
改めて、10代という時代を過ごす子どもを
理解して接する必要性を感じました。
大人になると、
どうしても子どもの目線を忘れがちになります。
コミュニケーションの原則、
相手の立場になって考えることを
見つめなおすきっかけになりました。
子どもたちにも読んでほしいと思える1冊です。
今回の記事のように、
読書を通じて感じたことをまとめた記事もあります。
ぜひこちらの記事もご覧ください。
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