復職して達成したかったこと
こんにちは、デクです。
休職、復職をしましたが、
復職して心から良かったと思えることがあります。
今日はその1つエピソードを紹介します。
目次
休職して失ってしまった経験
私は休職を3回しています。
1回目の休職をしたとき、
私は中学校3年生の担任をしていました。
3年生の学級担任といえば、
卒業にもかかわる大切な時期の担任になります。
進路にもかかわります。
責任もありました。
そして、やりがいもありました。
15歳の生徒との会話というのは、
少し大人びた内容にもなったり、
これからのことを考えた話題にもなったり、
『希望』を感じる瞬間がたくさんあります。
私はその瞬間がとても好きでした。
しかし、その年の秋ごろから、
燃え尽きの症状がでてしまい、
休職をしなければならない状況になってしまいました。
詳しくはこちらに書きました。
最後にもリンクを載せますので、ぜひご覧ください。
生徒の反応
生徒の反応はまちまちだったと思います。
急に担任の先生が、いなくなってしまった。
「なんで?」
「どうしたらいいんだろう?」
そんな不安があったと思います。
幸いにして、私の代わりに
担任になってくださった先生のフォローがありました。
そのため、
大きなトラブルはなかったようです。
ただ、本当はどうだったのか、
私のもとに直接知らされることはありませんでした。
合唱コンクール
私が勤務していた学校では、
秋に合唱コンクールがあります。
私は合唱が好きで、今回の合唱も
どんな合唱になっていくのかを
とても楽しみにしていました。
その半ばでの私の休職。
私は自分をすごく責めていました。
ただ、どんなに自分を責めていたとしても
生徒たちに、中学校最後の合唱をいい形で
締めくくってほしいという想い
だけはもっていました。
しかし、学校に行くのはドクターストップ。
もしも、その場だけ、学校に行ってしまったら、
かえって混乱を招くということでした。
このような状況で、
私は、
自分ができることは何か?を考えました。
考えて出した答え、
それは、生徒に手紙を送ることでした。
私はクラスの代表者に、
率直な想いを文字につづり、
送ることにしました。
合唱コンクール後日に知ったこと
合唱コンクールが終わった後、
代わりに担任に入ってくださった先生から
連絡がありました。
それは、
合唱を発表する前に、
私の名前を読んで届けようと
団結して歌ってくれたというのです。
結果は賞はありませんでしたが、
私はそれを聞いて涙が止まりませんでした。
生徒の想いに感動したこと、
自分の今の状況の申し訳なさ、
いろんな思いが混じっていました。
あの時の涙ほど複雑なものはありませんでした。
ただただ、本当にすばらしい生徒、
それは間違いありません。
合唱コンクールは立ち会えなかったけれど、
せめて卒業式には立ち会いたい
そう思いました。
しかし、その後、
燃え尽きの症状と
進路にかかわる復帰タイミングとして、
現実的な判定がでました。
わたしの休職期間は、
その年度までの休職となりました。
ですから、卒業式には立ち会うことができませんでした。
5年後
卒業式に立ち会えなかった私には新たな目標がありました。
それは、
かつて、担任だったそのクラスに、
①休職してしまったことを謝ること
②合唱での感謝と
これからの頑張りに対して
応援の気持ちを伝えること
です。
この5年間、
私は復職と休職を繰り返してしまいました。
ですが、
その間に自分のメンタルや
考え方に向き合い、働きながら、
地に足ついた自分なりの姿が確かなものになっていきました。
その結果
昨年の成人式、
私はその目標を達成することができました。
久しぶりにあうかつての生徒たちを前にした私は、
震えていました。
負い目もありました。
ただ、ここでしっかりと向き合いたかったのです。
私は謝罪と感謝、これからの応援の気持ちを伝えてきました。
5年ぶりにあった生徒は、
もうすっかり大人になっていました。
私に対してもひょっとしたら、
いろんな想いがあったのかもしれません。
私にも彼らにもそれぞれの5年がありました。
その5年間。そしてこれからの話をすることができました。
かつての「希望」を感じる瞬間を再び感じることができたのです。
その瞬間をじっくりとかみしめるかのような時間でした。
本当にありがたかった。
私は本当に彼らに感謝しているし、
これからの彼らの人生の幸せを願っています。
まとめ
生徒との再会を果たすまで、
5年がかかりました。
5年の感じ方は人それぞれです。
今になって思うと、
この5年間の歩みは、
今の自分にいきていると
ハッキリと言えます。
私自身の経験が、
同じように苦しんでいる人の力になるかもしれない、
そう思っています。
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