google先生は万能じゃないよね?
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
学校では、
パソコンを使う機会が
増えています。
コロナウイルスにより、
その流れが
より加速しているように思います。
パソコンを扱うメリットは
情報や知識を簡単に得られること
だと私は思います。
ですが、あくまでも
簡単に得られるのは
情報や知識であり、
それ以上でも
それ以下でもありません。
ここには弊害があると思います。
それは、
情報を得られることに満足し、
自分の気持ちに向き合うのが
おっくうになってしまう危険性です。
この記事では、
知識を得られる手軽さが
自分と向き合う機会を
つくりづらくしている
ということを、
私の経験から書いてみました。
目次
PC操作を教える機会
私が教員だった時、
中学生にパソコン操作を
教える機会がありました。
技術家庭科の教員免許は
持っていませんが、
操作に少し慣れていることから、
放課後などの特別活動の中で、
教えていました。
WordやExcelは馴染みがない印象
教える内容は、
WordやExcelの操作でした。
実際教えてみて感じたことは、
中学生は操作にあまり
慣れていないということでした。
中学生からすると、
パソコンは動画をみる道具の1つ
なのかなと、
つい私は思ってしまいました。
困った時のgoogle先生
生徒から
操作にかかわる質問を
多く受けました。
とはいえ、こちらは1人。
1人1人教えるには、
身体が足りません。
私は思わず、
「ごめん。ちょっとgoogle先生に聞いてみて。」
と言ってしまいました。
googleで調べれば、
操作方法はわかるはず
せっかくだから、
自分で調べながら進めてほしい
そういった想いから
とっさに出た言葉でした。
すると、多くの子は
自分で調べるようになりました。
慣れてしまえば、
あっという間。
スムーズに作業が
できるようになっていました。
印象的なAさんとの会話
ひと通り活動を終えたあと、
1人の生徒(Aさん)が
話をしにきてくれました。
内容は、
パソコンとは関係なく、
間近にある3者面談の話でした。
Aさんは悩んでいるようでした。
「どんな話題になるのか
わからなくて不安」
とのこと。
ひと通り、
話を聞いた後、
私は、
「Aさんが
こんな風に素直に話をしてくれることとか、
とてもいいことだと思うよ。」
と伝えました。
うなづくAさん。
続けて私は、
「ちなみに、Aさんは
もし三者面談で、
将来のこととか、
進路のことを聞かれたら、
なんて答えるの?」
と、聞きました。
Aさんは、
少し驚いた様子でした。
「うーん。」
と、その場で考え、
「それはgoogle先生にでも聞いてください。」
と答えました。
Aさんが発した真意は何か
予想外の答えに
私は苦笑してしまいました。
Aさんも、
なんともいえない顔をしていました。
そして、
話はそこで終わり、
Aさんは
下校していきました。
少し気になったので、
その後、私は、
Aさんがその言葉を発した、真意はなんだろう?
と考えてみました。
2つ浮かびました。
① 本音を言うのが恥ずかしいから、ジョークを言った
➁ 自分でも本音がわからないから、私の言葉を真似た
この2つです。
結局どっちだったのかは
わかりませんが
Aさんの顔を思い浮かべると、
ジョークを言う余裕はあったのか、
微妙に思ってしまいます。
そして、そもそも
Aさんが相談してくれたのはなぜか?
と考えると、
ただただ、
私に話を聞いてほしかった
だけかもしれません。
その上で、
私が質問するとは予測せず、
驚いてしまったのかもしれないな
と思いました。
知識は検索できるが本音は検索できない
ここから、
私が感じたことは、
自分の気持ち、本音は
自分と向き合うことでしか
得られない
ということです。
googleなど、
検索機能の発展で、
知識を得ることは
簡単になっていますが、
自分を知るには、
知識だけでは足りません。
そこには
経験といった実感が必要だ
と私は思います。
これは
簡単なことではない
かもしれません。
わからないことは調べれば、
答えが出せる。
そういったものではないのです。
中学生がそれを考えるのは大変ですし、
大人でも実際、難しいと思います。
でも、だからこそ
自分の本音に気づいた時は
大きな財産になると
私は思います。
そんなことを
思い出させてくれる
貴重な会話だったなぁと
今改めて、感じています。
読んでみて、
思ったことありましたら、
気軽にコメントなど、
いただけるとうれしいです。