悲しみは本人のものに~受験生をもつ保護者の方へ~
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
ある保護者の方から、
「子どもが受験で不合格になり、
落ち込んでいる。
自分はどう接したらいいかわからない。」
という話を聞きました。
その時は、
集団で話をしていたこともあり、
私はその場で、
自分の考えをまとめて
お話することが
出来ませんでした。
改めて、
ここで考えを
整理しておきたいと思いました。
受験生の子どもを持つ
保護者の方へ、
何か参考になれば幸いです。
目次
これだけはしない方がいいこと
受験不合格という事実。
たしかに、
お子さんの経験は辛いものですし、
親として、
それを見るのも
大変辛いものだと思います。
そしてこの時の
親や先生など、
大人の対応も
実に様々だと思います。
ですから、
どの対応が正しいなど、
明確には言えないと
私は思っています。
しかし、対応として、
やらない方がいいことは
明確にあると思っています。
それは、
本人の悲しみを
代わりに引き受けないことです。
どういうことか、
詳しく書いていきます。
先に、その子の悲しみを感じない
どういうことか、
というと、
例えば、
本人が失敗した事実に対して、
親や先生が先走って
「よく頑張ったね」や「悲しいよね」
と言ってはダメ、ということです。
あくまでも、
その子の悲しみはその子のもの、
であり、
子どもが悲しみを
しっかりと感じる
大切な機会でもあるのです。
タイミングの問題
親や先生が、
言葉をかけたくなる気持ちはわかります。
補足すると、
言葉をかけるのがダメ、
という意図ではなく、
ここでは、
タイミングが問題なのです。
また、
大学、高校、中学受験など、
年齢に異なってしまいますが、
あくまでも、子ども本人が
努力して試験に取り組んだものです。
ですから、
結果に対して、
もし悲しむのであれば、
一番最初に、
その悲しみを感じてほしい
と思うのです。
自分で悲しみを引き受けないとどうなるか
もしも、
子どもが自分の悲しみを
引き受けないと、
どうなるのか。
私は、
自分の失敗を認めず、
他の人のせいにする
危険性があると思います。
ひどくなると、
あらゆることを他責に
するようになります。
ここでは大学受験に
関してになりますが、
私の体験を紹介します。
大学受験失敗談
共通試験を終えた私は、
その成績から、
志望校を変更しなければ
なりませんでした。
受験するのは、
自分なのですが、
受験は親や先生などの協力や
合意がないと進められないものです。
私はやむをえず理解をし、
受験をしましたが、
結果、不合格になりました。
最初私は、
不合格にピンときていませんでした。
すると先に、
親や先生が悲しんでいました。
その姿を見た私は
その悲しみを
引き受けるのをやめてしまい、
むしろ、
もともとの志望校に受験できなかった
不満の気持ちがぶり返し、
悶々とした気持ちを
抱えることになりました。
自分の身勝手な気持ちであり、
自分の実力のなさが
招いたことでもあるのですが、
この気持ちの処理には
多大な苦労をしました。
いま改めて思えば、
親や先生の姿に関係なく、
潔く自分の失敗を
受け入れたらよかった。
親や先生には、
申し訳なく感じています。
大人ができること
結局、
大人は何ができるのかを考えると、
私は、基本的には、
いつもと変わらず
接してあげるのがいいと思っています。
その中で、
子どもがほろりと
悲しい感情を吐き出した時には、
出来る限り聞いてあげる。
私だったら
そうしたいな
と思いました。
心のきずは
目に見えないものであり、
それゆえ、
傷が癒えていく過程が
わかりづらいものです。
回復には、
本人なりの時間が必要です。
大人の立場から考えると、
じれったく思うかもしれませんし、
時には面倒に思う事も
あるかもしれません。
ここは気長に、
「それでもきっと前に進んでいくだろう」
くらいの心持ちが、
お互いにとって
いいのかもしれませんね。
とはいえ、
実際この場に直面すると、
心の余裕がない状態に
なることもあると思います。
そんな時は、
ぜひ話せる人に、
自分の気持ちを吐き出してみてくださいね。
私にできることもあればと思いますので
気軽にコメント、
メッセージいただけるとうれしいです。