真の反省とは?「反省させると犯罪者になります」
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
最近、
謝罪やお詫びといった
ニュースや動画を
目にする機会が
多くなったように感じます。
実際見てみると、
「本当に大変そうだな」
と思ったり、
「気の毒だなぁ」
と共感して、
むしろ応援したくなる
こともあれば、
「これって、とりあえず、
謝ればいいと思ってる?」
と勘ぐってしまう
ものもあります。
いったいこの差は
なんなのでしょうか?
謝罪、反省、…、
そんな言葉を考えていると、
以前、購入した、
「反省させると犯罪者になります」
という本のことを思い出しました。
改めて読んでみました。
本書を通して、
真の反省とはどういうことか、
について、
私が感じたことを
シェアしたいと思います。
目次
本のタイトルの意図
著者は岡本茂樹さん。
元々、中高での教員でもあり、
刑務所の更生プログラムに
かかわった経験があります。
主に、何度も
犯罪を繰り返してしまう
受刑者を対象に支援していました。
その内容を私なりに
ざっくりとまとめました。
前提として、
被害に合われた方への、
誠心誠意の謝罪や、
罪を償うことが、
必要であることは
もちろんのことです。
その上で、
題名にある、
「反省させると犯罪者になる」
というのは、
犯罪をした人物に対して、
反省の前に、
どうしてそのようなことをしたのか、
にしっかりと向き合わせるべきだ
という考えからきています。
つまり、
真の反省とは
自分の内面と向き合った結果、
生まれた罪の意識である
ということです。
さらに、
自分と向き合っていない反省は、
反省といえず、
かえって抑圧の心を生んでしまう。
とも述べています。
(抑圧ついては、また改めて記事を書きたいと思います。)
著者の主張に対して、
たしかになぁと納得しました。
冒頭に書いた、
謝罪の印象の違いは、
謝罪している本人の内面に
抑圧した何かがあるか、ないかの違い
と感じました。
生徒指導のプロだった上司
形式上の謝罪や反省が、
問題を起こした本人に対して、
はたして有効なのか?
私は少し疑問を
もっていました。
というのも、
学校の生徒指導の中で、
加害者側に、
反省を促す指導をした
にもかかわらず、
本人が納得せず、
かえって問題が
エスカレートしたことが
あったからです。
その点から、
学校教育でも、
真の反省を促す試みは、
大いに必要だと思いました。
そして、
私は、生徒指導主任の
ある上司のことを
思い出しました。
上司は何をしていたか
その上司は、
トラブルが起きたら、
「その行動をしてしまったのは、
何からきているのか?」
を丁寧に聞いていました。
そして、指導が終わると、
この子にとって、今必要だったから、
このトラブルが起きたのかもしれない
と、
トラブルを、子どもの成長の機会と
つなげていきます。
この流れがとてもうまくて、
改めて、その上司の
手腕の高さを感じました。
最後に~著者のタイトルへの想いと共に~
できればトラブルは起こしたくないし、
起きてほしくもありません。
起きていい犯罪なんてありません。
しかし、
もしも起きてしまったら、
どのように対応するか、
そこに人間性がでるように感じました。
自分と向き合って
出てくる言葉は、
つくろった謝罪文よりも
人に伝わる、
と私は思います。
また、先生や親などの
反省を促す立場のときは、
問題を起こしてしまった子の
内面には、何があったのかを
じっくり聴くことも、
大切にしたいと感じています。
最後に、
著者の岡本さんが
本の題名に託した想いも
印象的でした。
下記に引用します。
本書のタイトルは「反省させると犯罪者になります」
という非常に過激なものです。
一般的な常識を覆すような内容となっているだけに、
本書を読んで反発される方も多いと思います。
そんなとき、たとえ何百、何千、何万という人が反発したとしても、
私にとって1人でもいいので、私の味方になって私が書いた内容を
受け止めてくれる人がいてくれることが大切なのです。
「あなたのような考え方をする人が
1人でもこの世にいることが大切なのよ」
と言ってくれる人が存在することが、
「私の命」を救ってくれるのです。
参考文献