先生同士には指導のズレがある
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
私は学校の先生の経験をしていましたが、
夏休みの時期は、
4月からの自分の指導を振り返り、
これからの指導に
どうつなげていくかを
考える時期です。
新年度からの慌ただしい日々から、
少し離れて、
客観的に見ることができます。
学校全体、先生、生徒、学級など、
見る角度は様々です。
例えば、先生同士の視点から見ると、
自分の指導で、大切にしていることと
異なる考えをもった先生もいます。
いわゆる、指導観のズレがあったりします。
もちろん、人が人を教える以上、
違いがあって、あたりまえのことです。
しかし、
生徒に不必要な混乱を
与えないで済むので、
私は指導観をなるべく
合わせた方がいいと思っています。
今回は、実際に経験した
指導観の違いによって困ったことと、
担任の立場、教科指導の立場として、
どのように対応していくかを書いていきます。
目次
担任の立場で困る事
まずは、担任の先生として、
他の先生の指導観とズレて、
困ったことを紹介します。
それは、生徒が指導を受ける時に、
「あの先生は、イイと言ったのに
この先生は、ダメって言う」
といった、
曖昧なところでの認識違いです。
特に、先生が4月に赴任し、
中学2年生、3年生を
担任したときに生じます。
生徒の方が、
前年度の独自の文化やルールに沿って
進めてくれるんですね。
(ある意味、主体性があっていいとも言えます)
これを1つ1つ確認しながら、
生徒に任せるか、
自分の指導を理解してもらうかを判断し、
まとめていくわけです。
教科指導の立場で困る事
教科指導においても
指導観のズレがあります。
私は理系科目の担当ですが、
先生によって
大切にしていることが
ホント違います。
そして、中学校は教科担任制で、
お互いの授業を見ることが
なかなか難しいです。
ですから、指導のズレに気づきにくいのです。
気づくチャンスは、
定期テストの採点だったりします。
生徒の答案に採点をしながら、
この場合は〇とするかの相談をすることで、
指導観のすりあわせをします。
困るのは、
自分では〇と思って指導したことが、
細かく確認すると、
他の先生にとっては、
△だったり、✖になってしまうことです。
これは、答えはあっているけど、
途中の書き方、
表し方などに不備がある場合に起きます。
定期テストにおいては、
ある程度柔軟に対応できますが、
先を見据えた入試を意識すると、
そうはいきません。
ズレに気づき、他の先生との指導観を確認し、
質を高めることは大切だと痛感させられます。
ズレない対策
指導観がズレて困ることは、
先生だけでなく、生徒も困ります。
なので、できる限りの対策が必要です。
ここでは、ズレないための対策を
3つ挙げたいと思います。
①先生同士の連携、統一
言わずもがな、かもしれませんが、
先生同士の連携が必要です。
新年度が始まると、
担任の先生は
自分のクラス環境を
整備することに力を注ぎます。
そのため、他のクラスの状況を
把握するには時間がかかります。
ちょっとした時間でも、
担任の先生同士、
または主任の先生と
連携することが大切です。
➁4月のうちに方向性を示し、慣れてもらう
学校においては、
『4月はスタートの時期』という
位置づけが非常に大きいです。
ある意味、再スタートも可能と言えます。
ですから、その時期を利用して、
担任であれ、教科の指導であれ、
「今年度はこうします」
と生徒に示してあげると効果的です。
生徒も方向性が見えて、
安心しますし、
指導する側も方向性を
明確にすることができます。
③学年担任制もあり
近年、新たな動きとして、
学年担任制を採用している所もあります。
私が、かかわった学校でも、
試験的に実施していました。
どのような形かというと、
学級はそれぞれ、
担当の先生はいますが、
ホームルーム等の時間は、
積極的に学年担当の先生が入れ替わる、
という感じです。
担任の先生が、
クラスにずっと、
何から何まで固定というよりも、
指導の風通しが良さそうですよね。
先生方にとっても、
他のクラスの雰囲気を
知ることができるので、
なかなか好評のようでした。
今後、このような取り組みが
多くなっていくことも考えられます。
まとめ ズレの修正は生徒のため
以上のように、
学校で起きがちな指導観のズレと
その対策を書いていきました。
学校には、たくさんの先生と生徒がいます。
だからこそ、
多様性に対応できる側面もありますが、
指導がバラバラであると混乱が生まれます。
何より、指導のズレで困るのは生徒です。
生徒をより良く伸ばしていくためにも、
先生方の連携は大切にしていきたいですね。
今回は学校教育について、
思うままに書きました。
もし興味がありましたら、
学校教育にまつわる記事は多数ありますので、
ぜひご覧ください。