「いま、ここで輝く。」井本陽久先生にしびれた
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
先日
『「いま、ここで輝く。」超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室』
という本を読みました。
一度読んだ本でしたが、
再び読んでみると、
改めて、自分の心の中に響くものがありました。
その響いた想いが冷めないうちに。
今回はこの本を読んで感じたことを書いていきます。
目次
イモニイってどんな人?
この本に出てくるのは、
中高一貫校の中等部の数学教師、
井本陽久(いもとはるひさ)先生。
通称イモニイと呼ばれている方です。
この記事では、
以後イモニイと書かせてもらいます。
本を読んでのイモニイの印象
本を読み切って、
イモニイの印象を一言で表すとしたら、
優しい、です。
字の通り、
人の憂いさに寄り添える先生だと思いました。
印象的な所は、イモニイが、
問題を解く生徒の考えや気持ちを
決して否定することはなく、
受容と肯定的な言葉を、
かけ続けている所でした。
イモニイはどうして、
生徒とそのようなかかわりをしているのか?
読み進めていくと、
彼の生い立ちに、
関係していることがわかりました。
イモニイの生い立ちと価値観
イモニイは、東大卒業という学歴ですが、
学歴やお金、努力といった、
何かによって得られる、得られないが
左右されるものには、価値がない、
というのが根本にあると述べています。
それは、イモニイのお兄さんが、
障害をもっていることから、
その感覚がうまれたそうです。
勉強、運動、何をしても、
兄よりもうまくでき、褒められる。
そういった経験を重ねる中で、
得られる、得られない、
努力できる状況にある、ない、
で左右されるものへの価値に疑問を持っていきます。
この感覚を幼少期から持っていることに、
私はただただ驚きました。
イモニイは、
目に見える結果よりも、
その結果に至るプロセスの中で生じる、
熱中さ、粘り強さ、試行錯誤できる喜び
を大切にしていると、私は感じました。
正解のある問題に徹底的に向き合うメリット
プロセスを重視するうえで、イモニイは、
「正解のある問題を解く必要性も実感している」
と述べています。
具体的に、引用すると、
以下の通りです。
「見たこともないような問題に、
自分で考えたやり方で取り組み、間違え、
『どこが間違ってるんだろう』と考え、
『あ、そっか!』『わかった!』と思えるまで
それを何度も繰り返すことが大切です。自分で考えたやり方でやるから、
間違えたときに『どこが間違ってるんだろう』と考えるんです。そうすると、答えのない問題にも、
ごまかさず自分のやり方で徹底的に
取り組むことができるようになります。」
ここは、ものすごく共感しました。
最近、私は、
正解のない問題に取り組む大切さについて考えていました。
ですが、
こうした、正解のある問題の大切さを述べてくれるのは、
とても勉強になりました。
引用部分で語られる所は、
現場で働いている先生の言葉だからこそだと感じています。
私の経験
正解に向かって、
試行錯誤するプロセスはとても大切です。
その中で、生徒が自力で答えを導き出して、
正解するときの笑顔は、それはそれは素敵なんですよね。
プロセスを大切にすると、
授業以外の時間でも、生徒が、
「先生、この方法でもいいですか?」
と質問しに来てくれたり、
授業中の生徒の発言が、
「そんな発想するとは、思ってもみなかった!」
というような、
教師の予想を超える瞬間があって、楽しいのです。
本から伝わる、
イモニイと生徒の対話が、
私の経験とつながるところがありました。
私は、
そういった対話をより一層大切にしたいです。
この他にも、
本では、イモニイの人柄や、
イモニイの考えに共感している人々の様子も多く描かれ、
とても心に響いた一冊となりました。
ぜひ興味のある方は、実際に読んでみてください。
本書を読む以外に、
この記事の内容と関連している記事も併せて紹介します。
もし良かったら見てみてくださいね。