不登校って問題なの?

こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。

 

 

 

久しぶりに工藤勇一さんの
『学校の「当たり前」をやめた』
という本を読みなおしました。

 

 

 

 

この本は、
著者が東京の公立中学校の校長として、
学校教育を根本的に見つめなおし、
様々な取り組みを行った実践が書かれています。

 

 

 

今は神奈川の中高一貫校の校長として、
活躍されているそうです。

 

 

 

以前もこの本を読んで、
考えたことを記事にしました。

工藤勇一さんの本をデク的に読んでみた

 

 

 

改めて再読すると、
不登校に対する意見が
特に参考になりましたので、
紹介したいと思います。

 

 

 

 

目次

本「学校の当たり前をやめた」より引用

 

 

 

 

さっそく本書の引用部分です。
2つあります。
1つ目は、
「問題行動」の捉え方についてです。

 

 

 

学校教育では大人たちが
「問題」と捉えるからこそ、
それが「問題行動」と
見なされてしまうことが
たくさん見られます。

頭髪、服装指導、不登校が
「問題」だと見なすことで

「問題」になってしまうことと同じです。
個の発達の特性に視点を置けば、
そもそも問題ではなくなるのではないでしょうか。

 

 

 

 

ここは、
結局何が問題になるのだろう?

と立ち返るきっかけになる
ところだなと感じます。

 

 

 

次に2つ目の引用です。
「不登校」についても
以下のように述べられています。

 

 

 

「不登校」にしても、ベースに
「学校へ行くのが当たり前」
と言う価値観があるから
「問題」と捉えているのであって、
学校が大人になるための1つの手段にすぎない
という考えが普通になれば、
「不登校」という言葉すら存在しなくなるでしょう。

 

 

 

ここは、とても納得したところであり、
私も、そうあってほしいと思いました。

 

 

 

不登校を問題にしないためのヒント

 

 

 

今ある学校の問題を、
そもそも問題なのか?
と捉えることは、
とても大切なことだと思います。

 

 

 

 

ですが、
実際にそれが問題だと思っている人に、
それは問題ではないですよ。
と言っても、親御さんは納得しないとも思います。

 

 

 

この記事では、
そこまで深くは触れませんが、

 

 

この部分の本当の意味は、
不登校を問題視することで、
自己否定などの精神的な痛みを
感じさせる風潮をやめよう。

ということだと思うのです。

 

 

 

不登校では
周りの環境が変わることで、
大きく好転することがあります。

 

 

 

私が実際に知っている
ケースもあるので紹介しますね。

 

 

 

環境を変えるだけでガラッと変わる

 

 

海外ショートステイで、価値観が変わったAさん

 

 

 

少し不登校気味のAさんは、
夏休みの時、
家族の知り合いを通じて、
海外にショートステイすることになりました。

 

 

 

普段は、
なかなか外出することさえも
気が引けていたAさんは、
海外の生活を経験することで、
日本とは違う価値観にふれることができました。

 

 

 

また訪問先で、
同世代の子どもとの交流があったようで、
コミュニケーションにも、
自信がもてるようになったそうです。

 

 

 

 

そんな経験をしたAさんは、
ショートステイ後に日本に戻ると、
登校はマイペースのまま進めつつ、
家での勉強に熱心に取り組むようになったそうです。

 

 

 

その後、進学をし、
高校生活を充実させていきました。

 

 

 

 

高校で変わるきっかけをつかんで、生徒会役員になったBさん

 

 

 

 

Bさんは中学に入学してから、
小学校生活との違いに戸惑い、
不登校になっていしまいました。

 

 

 

 

Bさん自身も、
なかなか中学校に馴染めず
思い悩んでいました。

 

 

そんな中、
学校の通級学習や、
地域の学習支援の施設に通いながら、
学習を進め、
高校への進学につなげました。

 

 

 

高校に入学すると、
校風が本人の考えに合い、
友達との関係もうまくいったようで、
まったく欠席することがなくなったそうです。

 

 

 

そして、学校の生徒会の役員に加わり、
積極的に活動していきました。

 

 

 

本人もうれしいし、親もうれしい

 

 

 

Aさん、Bさんのように、
以前通っていた学校に登校が難しくても、
違う価値観にふれたり、
環境を変えることで、
ガラリと変わることがあります。

 

 

 

この変化は、本人もうれしいですが、
親御さんもうれしいものです。

 

 

 

子どもが自分で未来を切り拓くために

 

 

 

 

不登校が問題だとみることで、
本人や親御さんが
生活しづらくなることがありますが、
問題視する状況から離れると、
本人の進みたい道に、
自ら進むことができていきます。

 

 

 

その子にあった教育の提供がいかにできるか

 

 

 

こういった変化を知ることで、
私は、
1人1人にあった教育を
いかに提供できるかが大切だと
強く思うようになりました。

 

 

 

 

本人の発達状況の違いから、
学校生活に適応が難しくなる状況は、
個別に丁寧な支援をすることで、
解決できるものだと私は思っています。

 

 

 

 

まずはできるところから

 

 

 

 

最後になりますが、
今回のケースは留学や進学など、
大きな環境の変化の話のため、
もしかしたら、
読んでいて、
しっくりこない人もいるかもしれません。

 

 

 

今のご時世、
簡単に留学はできませんし、

進学までの期間まで、
どうしたらいいのだろう?
とも思うかもしれません。

 

 

 

ですから、
まずはできることから始める、
平凡かもしれませんが、
何をとっても、
そこからが始まりだと思うのです。

 

 

 

いろんな学びがあることを知ることから始めませんか?

 

 

 

 

今回は、
工藤勇一さんの本から
話をすすめましたが、
実際の学校内でも、
生徒がより学べるように工夫は
いろいろな所でされています。

 

 

 

 

その取り組みを知ることから
始めるのもいいかもしれません。

 

 

学校によっては、
校則のない学校も存在しています。

 

 

 

もしも、
今回の記事が参考になった方は、
ぜひこちらの記事も見てほしいです。

 

 

小さなことが、
少しずつ変化していくきっかけに、
なればと思っています。

 

 

ノーナレ 西郷孝彦氏運営、校則のない学校から①

 

ノーナレ 西郷孝彦氏運営、校則のない学校から②

 

西郷孝彦氏著 校則をなくした中学校を読んで考えたこと

 

工藤勇一さんの本をデク的に読んでみた

 

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