「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」の実践
こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。
森田直樹さん著の
「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」
という本を読みました。
スクールカウンセリングの専門家でもある、
森田直樹さんが、
不登校の子どもへの働きかけとして、
まとめた本です。
今回は、
本に紹介されている内容と、
私の実践を合わせて、
大人ができる、
不登校の子どもへの働きかけを
考えて見ました。
不登校に関して悩んでいる方に、
少しでも今日の内容が
参考になればと思います。
目次
本書の働きかけ3つのポイント
本書では不登校解決に向けた
3つのポイントを紹介しています。
それは、
1 自信の水をつくる
2 コンプリメント
3 観察記録をつける
というものです。
簡単にそれぞれについて、説明します。
自信の水をつくる
著者は、
「不登校は、
原因探しの追究をするものではなく、
一時的な、心の栄養不足によるものである。
そのため、
心の栄養を回復していくことで、
再登校につながっていく」
という旨を述べています。
その心の栄養不足は、
自信の水によって、
満たされていく、
とも述べています。
自信の水は、
子どもの持つリソース(よさ、資源)を
見つけることで、つくられていきます。
コンプリメント
コンプリメントとは、
親が子どもの良さを伝えて、
その良さを、子ども自身に、
気づかせることです。
親が、子どもの良さを伝えても、
最初は、反応がないかもしれません。
子ども自身も戸惑ったりして、
反発も考えられますが、
「本当にそう思ったんだよ」
と伝えていきます。
これを、1日3回、3週間まずはしてみて、
そこから3か月続けることを、勧めています。
その積み重ねが、
コンプリメントに結びつく、
ということです。
観察日記をつける
さらに、著者はコンプリメントの
記録をすることを勧めています。
記録をすることで、
子どもの良さを見つけることを振り返ったり、
それによって、
子どもの良さに気づきやすくなったり、
次の日の、意欲につながっていく、
などの効果が期待されるからです。
これら3つのポイントをおさえつつ、
再登校へ向けたアプローチをしていきます。
詳しいことや実践の様子なども、
本書には書かれていますので、
ぜひ実際に読んでいただけたらと思います。
自信の水をつくるためのデクの実践
このように、本書では、
著者が親に向けて、
3つのポイントを示していました。
ただし、
この3つの実践をすることに対して、
私は、親がその実践を担うのも、
負担が大きいと思います。
ましてや、再登校が可能でも、
学校生活をおくるのは、
紛れもなく学校です。
私は、
学校側のサポートも大切だと思います。
ここからは、
学校側の視点や、
私が考えているサポートについて
実践をもとに、述べていきます。
自信の水をそそぐ前に必要なこと
まずは自信の水をそそぐには、
子どもの器が大切です。
たとえ水をそそいでも、
器にヒビが入っていたら、
水が満たされることはありません。
ですから、まずは、
器を修復することが大切だと思います。
どのようにして、
器を修復するのかというと、
生活リズムをできるだけ整えること
だと考えています。
これは、自信の水をそそぐ
前提だと思います。
もちろん、体質的に、厳しい方もいます。
その方は、無理にする必要はないですし、
少しずつの対応が必要だと思います。
デクが使う、3つの言葉
私は、
自信の水を注ぐのは、
子どものアクションに対する、
親のリアクションによっても、
可能だと考えます。
例えば、
子どもの話を、
最後まで聞いてあげることも、
その1つです。
子どもが話してくれたら、
しっかり聞いてあげる。
これだけでも、
子どもの心の栄養は蓄えられます。
ちなみに、
私がよく使っているのは、
「いいね~」
「すごい」
「さすがだなぁ」
の3つの言葉です。
実際使っているときは、
ほぼ無意識なのですが、
言葉に表してみると、
この3つに集約されていきます。
生徒も、
はにかんだ様子で
笑顔になってくれます。
このような積み重ねが、
自信の水を注ぐことにつながると思います。
やっちゃいけないこと
反対に、
「そんな話題しちゃだめ」
「そんなことするんじゃない」
といった、
否定の言葉が、
日常的に飛び交ってしまうことは
控えたほうがいいです。
否定の言葉は、
生徒の自信の水を
減らすことにつながります。
もしも言う必要があるときは、(躾などの意味です)
「~~したくなる気持ちもわかるけど、」
といった共感の意思を、
あらかじめ示すことが大切です。
水が入らないこともある
本にも書いてありますが、
こちらが、その子の良さを伝えても、
本人が受け付けないときもあります。
相手には相手のタイミングがあるので、
それは仕方ない部分でもあります。
大切なのは、
その子の良さを見ようとしている姿勢を
見せ続けることです。
私はある生徒ととのかかわりで、
会話ができるようになるのに、
半年以上かかったことがありました。
その生徒が言うには、
「私は、どの先生にも信頼するまでに、
半年以上かかるタイプなんです。
だから今こうして、やっと、
話ができるようになってるんですよ~!」
とのことでした。
子どもは、
言葉だけでなく、
想いや姿勢を感じることに、
長けているのかもしれません。
根気がある程度必要だ、
と言えますね。
最後に
以上、
「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」
の要約と、
私の実践の紹介でした。
不登校という状態に限らず、
大切な人が、
自信を失ったり、
心の栄養が不足する、
ということはあると思います。
そんなときは、
相手のことを理解したうえで、
肯定的なメッセージを与えることは、
とても素晴らしいことだと思います。
何気なく発した言葉でも、
それによって、
気持ちがラクになったり、
救われるような気持ちに、
なることがあると思います。
もし今回の記事で、
少しでも相手にかける言葉が、
変化するきっかけになれば、
うれしいです。
言葉を受けた子は、
きっと心の栄養が、
蓄えられていくと思いますよ。
私は学校教育の経験を踏まえて、
どのようなふるまいや言葉が、
子どもたちに良い影響を与えられるのか、
実践し、日々、考えています。
今回の自信の水を注ぐ前に、
心構えという意味でも、
こちらの記事が参考になると思います。
ぜひご覧ください。