親子の間に第三者が入る良さ ~三者面談の経験から~

こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。

 

 

学校教育の活動の中には、三者面談があります。
経験されたことのある方も、多いのではないでしょうか。

 

 

生徒、保護者、教師の3人が、
生徒の学校生活の様子や、
家庭生活の様子を情報交換する機会です。
時期によっては、
卒業後の進路をどうするのか、を話すこともあります。

 

 

私は教員という立場になって、
三者面談は、とても有意義な機会だと感じています。

 

 

 

それは、生徒も保護者も教師も、
対話に集中することができるからです。

 

 

とは言っても、
これは教師側がそう思っているだけです。

 

 

 

生徒やその保護者の方は、
どんな話になるのか?という不安や
三者面談後に親子の間で、対立したらどうしようか?
ということが頭に浮かぶこともあるかもしれません。

 

 

 

子どもと親は身近な存在であるがゆえに、
感情的になってしまい、
思うようにコミュニケーションがとれない場合があると思います。

 

 

 

今回は、私が三者面談を通して体験した、
親子の対話に、
教員が、間に入ることで、
対話が進んでいったお話を紹介します。

 

 

 

三者面談にかかわらず、
第三者が間に入いることで、
話し合いが進む良さを
感じてもらえたらと思います。

 

 

 

 

目次

家庭と学校の様子にギャップがあった面談

 

 

 

第三者という立場から、
対話が進んだ例を紹介します。

 

 

Aさんと母親のケースです。
学期末の成績をもとに、
今学期の生活の振り返りと、
これからについて話をしていました。

 

 

 

成績を見た母親は、やっぱり、
という感じで私に話しかけてくれました。

 

 

 

「Aは、家でテレビや漫画ばかりに夢中で、勉強をしてくれない。だらしがないんです。」

 

 

と、Aさんの家での様子を話します。

 

 

よほど、不満が溜まっていたのか、
母親は感情的になり、涙を流してしまいました。

 

 

 

母親の姿を見たAさんは驚いていました。
Aさんは、母親の気持ちを、その時に初めて知ったようでした。

 

 

 

私はその様子をみて、Aさんの学校生活の様子を伝えました。
なぜなら、私のAさんの印象は心優しい生徒、という感じで、
母親の「だらしがない」という印象がなかったからです。

 

 

穏やかで音楽と美術が好きな子で、
家での様子とは、まったく異なっていました。

 

 

「学校のAさんは、友達とも仲良く生活していますし、
美術では素敵な絵をかいたり、音楽では積極的に活動していますよ。」

 

 

 

と、私が話をすると、
学校の様子を知った母親は、とても安心していました。

 

 

 

母親は、Aさんの、
家の生活と学校の成績の思わしくない部分をつなげてしまい、
Aさんが充実した学校生活が送れている事実に、
気づきにくくなっていました。

 

 

 

Aさん自身も、母親の言葉を聞いて、
自分の生活を少しずつ見直していこう
という気持ちになっていました。

 

 

 

3者面談によって、
母親が溜まっていたものが、
やわらいでいるのが、
実感できた出来事でした。

 

 

 

 

進路について、お互いの考えを初めて知れた面談

 

 

 

 

次のようなこともありました。
Bさんと父親との面談の時です。

 

 

父親は普段仕事で忙しく、
Bさんとなかなかコミュケーションが取れずにいました。
家で、父が進路について尋ねても、
Bさんは、「うるさいっ」の一点張りだったそうです。

 

 

 

父親の願いとしては、
進路にかかわる大切な時期でもあったため、
この三者面談をチャンスに、進路についてより深く話をしたい、というものでした。

 

 

 

幸いにして、私は、
Bさんとのコミュケーションは問題なくとれていました。

 

 

そのため、三者面談のとき、
「進路についてはどう考えているの?」
と尋ねると、
Bさんなりの言葉で、考えを話してくれました。

 

 

 

父親もBさんの隣でその言葉を聞いてくれました。
その後、
「お父さんはどうお考えですか?」
と尋ねました。

 

 

父親は考えを、私に話してくれました。
Bさんも隣でその言葉を聞いてくれました。

 

 

そのようなやりとりを重ねました。
結果的に双方の考えを知り、
Bさんにとって、
納得の進路の選択をすることができました。

 

 

 

映し鏡として対話をすることが大切

 

 

 

 

以上のように第三者(教師)を通して、
話が進んでいった経験を書かせていただきました。

 

 

中学生の生活を考えると、
生徒は学校にいる時間が多かったり、
それに対して、
保護者の方は、職場にいる時間が多かったりと、
落ち着いて話し合う時間をとるが難しいことと思います。

 

 

 

同僚の先生の中には、
事前によく話し合って、
三者面談に臨んでほしいと何度も伝え、
三者面談の効率化を、保護者に求める先生もいます。

 

 

 

それはそれでいいとは思うのですが、
私はせっかくの機会であれば、
三者面談の場で話し合ってもいいと考えています。

 

 

 

なぜなら、
お互いがお互いのことを、先生を映し鏡として、

対話のキャッチボールをしてほしい
と思うからです。

 

 

 

三者面談の場だけでなく、
もしも、1対1のコミュニケーションが難しい場合は、
第三者が間に入って話を聞くのも非常に有効だと思います。

 

 

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