不登校になる要因は何か?

こんにちは。デクです。
デクってこんな人です。

 

 

前回は文科省が発表した、
令和元年度の不登校者数について
まとめました。

 

 

全国の不登校者数は約18万人、
(小学生5万人、中学生13万人)
となっています。

 

 

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

不登校者数は全国でどのくらいか?文科省の調査結果より(令和元年度)

 

 

 

文科省が出している調査結果には、
不登校の要因についても、
まとめられています。

 

 

 

今回は不登校の要因は何か?
そして、家庭と学校でできるケアは何か?
について考えてみました。

 

 

 

目次

不登校の要因

 

 

生徒が不登校になってしまう要因は様々ですし、
複雑なものだと思います。

 

 

今回の調査では、
要因と思われる、主たるものを回答する
という形で、集計されていました。

 

 

割合が比較的、高い項目をあげてみると、
以下のようになっています。

 

 

小学生の不登校要因

 

・無気力・不安(本人に係る状況) 41.1%

・親子との関わり方(家庭に係る状況) 16.7%

・生活リズムの乱れ・遊び・非行(本人に係る状況) 10.3%

・いじめを除く友人関係をめぐる問題(学校に係る状況) 10.2%

 

 

中学生の不登校要因

 

 

・無気力・不安(本人に係る状況) 39.5%

・いじめを除く友人関係をめぐる問題(学校に係る状況) 17.2%

・生活リズムの乱れ・遊び・非行(本人に係る状況) 8.6%

・学業の不振(学校に係る状況) 8.5%

・親子との関わり方(家庭に係る状況) 7.5%

 

 

無気力・不安の症状として考えられること

 

 

調査結果を見ると、無気力・不安という項目が、
小学生、中学生のどちらも、とびぬけて割合が高いです。

 

 

 

この結果を見たとき、私は、ふと考えました。

 

 

それは、
起立性調節障害も無気力・不安に関係しているのではないか?
ということです。

 

 

 

起立性調節障害とは、
自律神経の乱れにより、
朝起きられないことや午前中に活動することが難しくなる症状です。

 

詳しくはこちらをご覧ください↓
起立性調節障害 – Wikipedia

 

 

※以下 起立性調節障害を起立性と省略します。

 

 

 

なぜ、起立性との関連を考えたかというと、
不登校の生徒の中に、
この診断を下されている生徒がとても多い、
という印象があるからです。

 

 

この起立性への対処をすることが、
不登校から登校への前進につながると思います。

 

 

 

では、ここから、家庭と学校との対処を考えていきます。

 

これは私が研修や養護教諭の先生から聞いた内容です。
ですから、予防の側面からも有効だと思います。

 

 

 

家庭でのケア

 

 

医療関係の指示に基づいて、
治療していくことが基本です。

 

ですが、家庭のちょっとした取り組みで、
改善が期待できます。
ここでは2つ挙げます。

 

①日の光を浴びる

 

起立性には、
自律神経の不調によるものが大きいです。

 

朝起きること自体、
困難であれば無理をする必要はないと思いますが、
日に光を浴びて、自律神経の調整は必要です。

 

窓越しでもいいので、日に光を浴びるようにしましょう。

 

②朝食にお味噌汁を加える

 

 

起立性は低血圧との関連があります。
ですから、起床後に適切な塩分の補給も有効です。
そこで推奨されているのが、お味噌汁です。

 

 

 

お味噌汁の塩分とあたたかい物を摂取することで、
脳の血流をあげていくことをねらいとしています。

 

 

養護教諭の先生曰く、
具だくさんが望ましいようですが、
インスタントでも問題ないようです。

 

 

 

学校と連携してのケア

 

 

 

学校側としては、その生徒の事情を知り、
適切な対応をしていきます。

 

 

例えば、
保健室で薬の管理をしながら、いつでも対応できるようにする

 

起立性の症状が治まってきたら、
午後に所属学級とは別の教室へ顔を出して、
学習のサポートをする体制をつくる

 

というところです。

 

 

特に養護教諭の先生は、
起立性に関する研修会を受けています。

 

 

保護者の方や本人が、
保健室に行き相談してみる、
というのもいいと思います。

 

 

まとめ

 

まとめると、

 

・不登校の主な要因は、本人の無気力・不安といったことが約40%をしめる

 

・無気力という観点から、起立性調節障害との関連もあると考えている

 

・起立性調節障害へのケアについて、家庭では以下がおすすめ
 〇日に光を浴びること
 〇朝食に味噌汁をつけること

 

・学校と連携してのケアは以下がおすすめ
 〇午後からでもいいので、在籍学級とは別の教室に登校する
 〇養護教諭の先生に相談する

 

ということです。

 

 

休んでいい、と思うことから始める

 

 

 

最後に、
私自身の経験から、
感じていることを書きます。
私も高校2年生の後半に、不登校になった経験があります。

 

 

その時感じたのは、
あたりまえのように、登校できていたことが、
できなくなっていることへの焦りや無力感でした。

 

 

そして同時に、
親もどう対応していいか、わからずに、
悲しい顔をしていたのも、つらさを感じていました。

 

 

 

ここまで、
不登校にまつわる内容を書いていると、
もしかしたら、
不登校=マイナスなことのように感じてしまうかもしれません。

 

 

 

ですが、はっきりと言えます。
不登校は決して、
人生におけるマイナスではありません。

 

 

 

最も大切なのは、
子ども自身の生きる力を育てていくことだと、
私は考えています。

 

 

 

学校に行くのは、あくまでも手段です。
目的ではありません。

 

 

もしも今、学校にいくことが大変で、
気持ちが焦っているのなら、
休んでいい、と肯定するところから、
始めるのがいいと思うのです。
大丈夫です。

 

 

 

私自身の不登校の経験も、
役に立つことができたらと思います。
よかったら、こちらもご覧ください。

 

 

不登校を経験した先生

 

不登校のブランクを取り戻した時の話

 

 

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